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ドル円一時131円台後半 来週のFOMCに注目集まる

 

ドル円一時131円台後半 金融不安や欧州中銀の利上げ受け乱高下

16日のドル円は欧米金融機関の経営不安をめぐる問題や欧州中央銀行(ECB)の政策金利発表などを受けて乱高下し、一時131円台後半まで下落しました。

16日未明、経営の悪化が懸念されていたスイス大手金融グループのクレディ・スイスがスイス中央銀行から資金を調達するとの報道が伝わり、急落していたドル円は一時133円台後半まで持ち直しました。

その後は乱高下しつつ上値の重い展開となり、金融不安が広がる中でも欧州中央銀行(ECB)が0.50%の利上げを決定したことでリスク回避の円買いが進んだこともあり、ドル円は22時半頃に約1ヶ月ぶりの安値となる131.71円前後まで下落しました。

しかし経営難が懸念されていた米ファースト・リパブリック銀行を複数の大手銀行が支援する方針との報道が伝わると、米長期金利の上昇とともにドル買いが強まり、本日17日未明にかけてドル円は133.82円前後まで上昇しました。

ドル円下落への警戒続く 来週のFOMCに注目

16日のドル円は金融不安が広がる中で欧州中央銀行(ECB)が大幅な利上げを決定し、一時131円台後半まで下落しましたが、その後経営難に直面していた米銀行の支援策が発表されたことなどで警戒感が後退し、133円台後半へと反発しました。

金融不安が欧州にも広がる中、欧州中央銀行(ECB)は利上げ幅を縮小するとの観測も出ていましたが、結果は0.50%の利上げとなりました。根強いインフレの抑制が優先された形で、これを受けて来週の米FOMCでも利上げ見送りではなく0.25%の利上げが行われるとの観測が強まっています。しかし金融不安への懸念は払拭されておらず、今後の続報次第で再び利上げ休止観測が高まることも考えられます。

本日は米2月景気先行指標総合指数や米3月ミシガン大学消費者態度指数・速報値などが発表されます。弱い結果となればFOMCでの利上げ休止観測が強まりドル安に振れることが予想され、金融市場の続報とともに注目が集まります。

 



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