中銀は引き締め姿勢継続【知っトク!メキシコペソ】2023/2/16
新興国通貨であり、アメリカ経済との親和性の高いメキシコペソについて、投資に役立つ「知ってトクする」情報をまとめました。
執筆:株式会社外為どっとコム総合研究所 調査部長 神田卓也
高金利の優位性でメキシコペソは堅調推移
メキシコペソが堅調に推移している。対円では15日の海外市場で7.225円前後まで上昇して昨年11月30日以来の高値を付けた。対ドルでは14日に18.499ペソ近傍まで強含んでおよそ3年ぶりの高値を記録した。先週9日のメキシコ中銀による追加利上げで政策金利は11.00%に引き上げられており、中銀は今後も利上げ幅を縮小しながら引き締めを続ける姿勢を示している。他国と比べてひときわ高い金利がペソの上昇を支えている可能性が高そうだ。
中銀の引き締め姿勢に苦言を呈する大統領には注意
もっとも、中銀の引き締め姿勢に関してロペスオブラドール大統領は「インフレ抑制だけでなく、経済成長の促進に関心を向けてほしい」と苦言を呈している。大統領のけん制が今後の利上げの「足かせ」にならないか注目しておく必要がありそうだ。なお、中銀のヒース副総裁は大統領に対し「経済成長に対する金融政策の最大の貢献は、物価の安定を生み出すことだ」と反論しているが、大統領に近いとされるロドリゲス総裁からの発信がない点はやや気になるところだろう。
メキシコペソ/円(MXN/JPY) 日足:7.2円前後で推移
【キャンペーン】
大還元キャッシュバックキャンペーン
スワップポイント最大50%増額キャンペーン
人気の複数通貨ペア スプレッド縮小キャンペーン
【高金利通貨特集】
「メキシコペソ/円」 ページはこちら
【チャート】
「為替チャート|メキシコペソ/円(MXNJPY)|60分足」はこちら
神田 卓也(かんだ・たくや)
1991年9月、4年半の証券会社勤務を経て株式会社メイタン・トラディションに入社。 為替(ドル/円スポットデスク)を皮切りに、資金(デポジット)、金利デリバティブ等、各種金融商品の国際取引仲介業務を担当。 その後、2009年7月に外為どっとコム総合研究所の創業に参画し、為替相場・市場の調査に携わる。2011年12月より現職。 現在、個人FX投資家に向けた為替情報の配信を主業務とする傍ら、相場動向などについて、経済番組専門放送局の日経CNBC「朝エクスプレス」や、ストックボイスTV「東京マーケットワイド」、ニッポン放送「飯田浩司のOK! Cozy up!」などレギュラー出演。マスメディアからの取材多数。WEB・新聞・雑誌等にコメントを発信。
本サイトに掲載する情報には充分に注意を払っていますが、その内容について保証するものではありません。また本サービスは、投資判断の参考となる情報の提供を目的としたものであって、投資勧誘を目的として提供するものではありません。投資方針や時期選択等の最終決定はご自身で判断されますようお願いいたします。なお、本サービスの閲覧によって生じたいかなる損害につきましても、株式会社外為どっとコムは一切の責任を負いかねますことをご了承ください。