執筆:外為どっとコム総合研究所 神田 卓也
豪ドル/円(4時間足)
※レポート内の為替レート・チャートは外為どっとコム「外貨ネクストネオ」を参照
直近1週間のポイント
・RBA追加利上げ期待が支え
・日銀新総裁報道で円買いも一時的
・米利上げ長期化観測でも市場心理悪化せず
足元の豪ドル/円は2カ月ぶり高値へ上昇
豪中銀(RBA)が6日の理事会で追加利上げを示唆したことが引き続き豪ドルの支えとなりました。
次期日銀総裁候補に植田氏が挙がった10日こそ円買い主導で90.20円台に下落する場面もありましたが、週明け13日は植田氏が「金融緩和の継続が必要」との見解を示したことで円売りが優勢となり、早々に91円台を回復。
この日の欧米市場では株高を受けて92.40円台まで上昇しました。
欧州委員会がユーロ圏の経済見通しを引き上げたことも市場心理を改善させた模様です。
14日には米1月消費者物価指数(CPI)が予想を上回り、米国の利上げ長期化観測が広がりましたが、米国株が底堅く推移したためリスク回避の流れが強まることはありませんでした。
NY市場終盤には93.04円前後まで続伸して昨年12月15日以来の高値を付けるなど、堅調地合いが続きました。
注目ポイントは雇用統計
16日に豪1月雇用統計が発表されます。
RBAのロウ総裁は15日の議会証言で「利上げは常に不人気の措置だが、われわれの仕事はインフレ低下を確実に図り、可能ならばこれまで創出された雇用を守ることだ」と述べました。
1月雇用統計が強ければ追加利上げ観測が一層高まることになるでしょう。
市場予想は新規雇用者数が2.00万人増、失業率は3.5%などとなっています。
その他、翌週22日には豪10-12月期賃金指数が発表されます。
豪州の雇用情勢とインフレ動向を確認する上で、さらには利上げの軌道を読む上でも大きな注目が集まりそうです。
来週までの豪ドル/円の見通し
予想レンジ
90.500円~94.000円
基調
底堅い
来週までの注目ポイント
☆2/16 豪1月雇用統計
☆2/22 豪10-12月期賃金指数
・主要国株価、国際商品価格
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神田 卓也(かんだ・たくや)
1991年9月、4年半の証券会社勤務を経て株式会社メイタン・トラディションに入社。 為替(ドル/円スポットデスク)を皮切りに、資金(デポジット)、金利デリバティブ等、各種金融商品の国際取引仲介業務を担当。 その後、2009年7月に外為どっとコム総合研究所の創業に参画し、為替相場・市場の調査に携わる。2011年12月より現職。 現在、個人FX投資家に向けた為替情報の配信を主業務とする傍ら、相場動向などについて、経済番組専門放送局の日経CNBC「朝エクスプレス」や、ストックボイスTV「東京マーケットワイド」、ニッポン放送「飯田浩司のOK! Cozy up!」などレギュラー出演。マスメディアからの取材多数。WEB・新聞・雑誌等にコメントを発信。
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