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FX「大地震で株価は暴落、ただリラ安定、その要因は」トルコリラ見通し

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総括

FX「大地震で株価は暴落、ただリラ安定、その要因は」トルコリラ見通し

 (通貨10位、株価20位)   

予想レンジ トルコリラ/円6.5-7.5

(ポイント)
*地震で株は暴落、金利上昇もリラは小動きだが底堅い
*フィッチは、地震が40億ドルの経済的損失を引き起こす可能性があるとした
*地震で大統領選挙や政策金利は影響を受けるか
*1月経常収支、14か月連続の赤字
*12月小売売上高は、前年比で21.8%増
*1月自動車生産は前年比23.6%増
*2022年の輸出は前年比12.9%増、輸入は34.0%増
*大統領は利下げ示唆
*中銀、企業に両替額の2%支援、還流外貨対象
*国内預金が外貨預金を上回る=リラ化政策で
*インフレ低下見通しで利下げ観測が出てきた
*1月消費者信頼感は改善
*外交では問題が多い
*対円では8年連続陰線、今年は僅かに陽転
*2023年から24年にかけ前年比約3%成長へ減速予想(OECD)

(大地震後の金融市場)
 2月6日にトルコ南東部のシリア国境付近で、マグニチュード7.8の地震が2回あり、余震も続き、両国で5万人以上の犠牲者が出ると推定されている。金融市場ではリラは年初来で対円で0.43%高で10位。イスタンブール株価指数は24.02%安、10年国債は年初の9.77%から11.41%へ上昇。なおトルコ株式市場は2月9日に閉鎖されたままだ。

(政策金利は、地震でもリラ安定の要因は)
 次回政策金利決定は2月23日だが、緊急事態で9%の政策金利を引き下げる策も選択肢だ。リラが、株式市場と比べて混乱していないのは、政府のリラ化政策や、トルコへの海外からの支援金、保険金、再保険金の流入が予定されているからだろう。

(地震による被害)
 フィッチは、トルコとシリアを荒廃させた地震が40億ドルを超える経済的損失を引き起こす可能性があるとした。「状況が変化しているため、経済的損失を見積もることは難しいが、20億ドルを超え、40億ドル以上に達する可能性がある」と述べた。この地域の保険適用範囲が狭いため、保険適用の損害額ははるかに低く、おそらく約10億ドルになるだろう、と付け加えた。地震による被害は、トルコの国内総生産 (GDP)の9.3%を占める被災地域の生産にも打撃を与えると予想される。この地域の生産が50%減少するシナリオでは、GDP 成長率が0.6-2.0%低下する可能性があり、経済回復には6-12か月かかるとされている。

(大統領選挙は)
 今年は大統領選挙が5月14日に予定されている。野党の大統領候補はまだ発表されていない。それどころではないかもしれない。

(1月経常収支、14か月連続の赤字)
 12月経常収支は59億ドルの赤字。前年同月の32億ドルの赤字から拡大した。14か月連続の赤字。貿易赤字は前年の 50 億 5000 万ドルから 80 億 9000 万ドルに増加し、サービス収支の黒字は 23 億ドルから 25 億ドルに増加。

(12月小売売上)
 12月小売売上高は、前年比で21.8%増。2021年5月以来最大の伸び。食品、飲料、たばこ、 繊維、衣料品、履物、医薬品、医療および整形外科製品が伸びた。

(1月自動車生産)
 1月自動車生産は前年比23.6%増で、12月の8.25増を上回った

テクニカル分析(トルコリラ/円)

雲中へ上昇。ボリバン3σ下限から2σ上限へ反発

 日足、 ボリバン3σ下限から2σ上限へ反発。雲中。2月10日-13日の上昇ラインがサポート。1月6日-2月13日の下降ラインが上値抵抗。5日線、20日線上向き。
 週足、ボリバン2σ下限から反発。上昇基調。1月16日週-30日週の上昇ラインがサポート。10月17日週-31日週の下降ラインが上値抵抗。5週線上向く、20週線下向き。
 月足、11月-12月の下降ラインを上抜く。21年12月-23年1月の上昇ラインがサポート。22年10月-11月の下降ラインが上値抵抗。
 年足、8年連続陰線。その間52円から6円台へ沈む。今年は僅かに陽転。



メルハバ

2022年の貿易収支は、輸出も伸びたが

 2022年の輸出は前年比12.9%増の2,541億7,200万ドル、輸入は34.0%増の3,637億1,100万ドルで、貿易赤字は同2.4倍の1,095億3,900万ドルとなった。
 輸出を品目別にみると、鉱物性燃料が前年比92.5%増で最大の伸び率となった。そのほかには、電気機器(14.1%増)、一般機械(9.1%増)、自動車・同部品(7.1%増)、プラスチック製品(15.5%増)が伸びた。

 地域別の輸出では、全体の40.6%を占めるEU向けが前年比10.8%増と、上半期の前年同期比21.7%増から大きく鈍化した。国別では、ドイツが首位、次いで米国、第3位のイラク向けが23.6%増と好調だった。最大の寄与度となったのはロシアで、伸び率は61.8%増だった。

 輸入を品目別にみると、最大の輸入品目の鉱物性燃料は、ロシアのウクライナ侵攻に伴うエネルギー価格の高騰とリラ安の影響で、前年比90.5%増となり、金を主体とする貴金属類(3.3倍)とともに、貿易赤字の主因となった。一般機械(11.7%増)、自動車・同部品(13.4%増)、有機化学品(19.0%増)が好調だった。

国別の輸入では、天然ガスを主力とするロシアからの輸入が約2倍に急伸している。中国が28.3%増、インドが34.8%増となったほか、金需要の増加でスイスが5倍となった。EUからは9.3%増だった。

情報提供元:FX湘南投資グループ
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