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ドル・円は底堅い値動きか、米利上げ幅縮小も引き締め余地ならドル買い

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欧米市場オープニングコメント

「ドル・円は底堅い値動きか、米利上げ幅縮小も引き締め余地ならドル買い」

 1日の欧米外為市場では、ドル・円は底堅い値動きを予想する。米連邦公開市場委員会(FOMC)での利上げ幅縮小は織り込まれ、ドル買いは入りづらい。半面、今後の政策方針について引き締めの余地を残せば金利高に振れ、ドル売りを抑制しそうだ。
 前日発表された米雇用コスト指数は3カ月連続で伸びが鈍化し、インフレ懸念の後退により金融引き締めへの思惑を弱め米金利安・ドル安に振れた。ユーロ・ドルは1.0870ドル台に浮上し、ドル・円は129円70銭台に軟化。本日アジア市場で国内勢によるドル売りが優勢となり、ドル・円は129円後半に下げる場面もあった。ただ、米連邦準備制度理事会(FRB)の政策決定を見極める展開で、一段のドル売りは抑制されている。
 この後の海外市場は米金融政策が焦点。FOMCでの利上げ幅縮小はすでに織り込まれ、強いドル売り材料にはなりづらい。一方、今後の政策方針に関し、引き締めの一服やターミナルレートの引き下げが検討されれば、ドル売り材料となりそうだ。ただ、足元のインフレ指標からピークアウトは顕著だが、FRBは年内の利下げなどには否定的な見解を示すとみられる。政策スタンスが想定ほどハト派的でなければドルの買戻しが見込まれる。


通貨別分析

 

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