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メキシコペソ 月間為替予想「ペソ堅調!世界的な利上げ減速ムードがメキシコ中銀にも波及?」FXレポート 2023年2月

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目次

▼メキシコのインフレ率は減速の兆し、経済は好調
▼次回メキシコ中銀の理事会は2月9日
▼メキシコペソの予想

メキシコのインフレ率は減速の兆し、経済は好調

9日に発表された12月の消費者物価指数は前月比0.38%と11月の0.58%、予想の0.42%を下回りました。前年比は7.82%と11月の7.80%から上昇しました。食料品、飲み物、たばこの価格が前年比14.14%に上昇。政府は一部の輸入品の関税を免除するなどのインフレ対策を行っています。食品とエネルギーを除くコアCPIは8.35%で11月の8.51%から上昇が減速しました。予想の8.36%も下回りました。

17日にデラ・オー財務相は2022年の国内経済は3%拡大したと述べました。22年にメキシコ経済をけん引したのは観光業だったとしました。また自動車部門の輸出や、海外のメキシコ人による国内への送金も国内経済をサポートしたと述べました。

次回メキシコ中銀の理事会は2月9日

メキシコ中銀は12月15日に政策金利を0.5%引き上げて10.5%としました。声明では次回会合でも利上げの必要があるとしました。ただ金利水準の更なる調整の必要、実勢に基づく調整ペースについて評価していくとしました。12月5日に発表された12月の決定会合の議事要旨によると、次回会合で利上げを検討しているとしました。政策金利の調整となるか、調整ペースが適切か全般的な条件に基づいて検証していくとしました。

メキシコ中銀は2月9日に政策決定会合を開催します。前回会合の議事要旨や、コアCPIの上昇圧力が弱まったことなどで利上げペースが0.25%に縮小するという予想も出てきています。

メキシコペソの予想

ドル/ペソはドル安ペソ高が続き、1月18日に18.5660ペソ付近まで下落し2020年2月以来のドル安ペソ高まで下落しました。ドル自体が弱くドル安の流れもありましたが、その中でもペソの堅調さが目立ちました。一時19.1096まで上昇しましたが、このレベルは下落前のサポートレベルで、このレベルを上抜けできないとドル安ペソ高の継続を予想します。19.10を抜けなければ前回安値の18.60を目指す動きになるでしょう。

ペソ/円は7円付近に一目均衡表の雲が位置しレジスタンスとして機能しています。ここを抜けなければ6.7~7円のレンジ継続を予想します。7円を上抜けする場合は7.2円付近への上昇を予想します。

MXN/JPY 日足

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当社取扱通貨のうち、いわゆる新興国通貨に分類されるトルコリラ・南アフリカランドおよびメキシコペソ(MXN)はインターバンク(銀行間為替市場)における流動性が主要国通貨に比べ相対的に低く、経済指標発表のみならず金融政策変更やその他政治的要因、さらには地政学的リスク等の要因による突発的な相場急変動が起こりやすい環境下にございます。また、こうした急変動時には実勢インターバンクレートのスプレッド(BidとAskの差)も平常時に比べ大幅に拡大する傾向にあり、その場合には当社でもやむなく提示スプレッドを一時的に拡大することがございます。あわせて、相場状況により「ダイレクトカバーの対象となる注文」の基準Lot数(最低数量)を一時的に変更する場合がございますので、あらかじめご承知おきくださいますようお願いいたします。これら新興国通貨のお取引、およびこれらを対象とするキャンペーンへのご参加に際しては、以上につきあらかじめご留意のうえ、ポジション保有時、特に法人会員様の高レバレッジ取引における口座管理には十分ご注意くださいますようお願い申し上げます。以上の新興国通貨それぞれのリスク、および直近時点でのリスクレポートにつきましては、こちらのページをご参照願います。
新興国通貨が高金利である理由について
新興国に分類される国々は概して政治リスクや財政リスクが先進国よりも高く、したがってその経済的信用度は相対的に低い水準にあります。こうした条件下では海外投資家の資金を呼び寄せられず、経済発展の支障となるため、金利を上げたり税金を安くしたりすることで、信用度の低さを補いうる投資環境を構築しようとします。そのため新興国通貨は一般に先進国通貨よりも高金利となる傾向にありますが、前述したように各種リスクが高い水準にあることから、長期的には先進国通貨に比べて価値が下がる(=通貨が下落する)条件を備えているともいえます。
 
YEN蔵
株式会社ADVANCE代表取締役 米系のシティバンク、英系のスタンダード・チャータード銀行で、20年以上にわたり、為替ディーラーとして活躍。現在は投資情報配信を主業務とする株式会社ADVANCE代表取締役。ドル、ユーロなどメジャー通貨のみならず、アジア通貨をはじめとするエマージング通貨でのディーリングについても造詣が深い。また、海外のトレーダー、ファンド関係者との親交も深い。ブログ「YEN蔵のFX投資術」、メルマガ「YEN蔵の市場便り」で個人投資家に対して為替に関する情報を発信しており、人気を博している。
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