豪ドルのFXデイトレードを行ううえで、インプットしておきたいトレードシナリオなどをギュッとまとめました。
執筆:外為どっとコム総合研究所 中村 勉
Twitter:@gaitamesk_naka
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目次
今日の豪ドル トレードシナリオ
ここまでの相場
・原油価格は反発。米国の主要パイプラインでオイル漏れが発生し、稼働を一時停止したことが材料視された。一方で世界経済に減速懸念があることが上値を抑える要因となった。一時1バレル=74.92ドルまで上昇した(1月5日)。
・豪11月雇用統計で、雇用者数は6.4万人増加して市場予想(1.9万人増)を大幅に上回った。失業率は3.4%で前月と変わらず。また、労働参加率は66.8%となった(12月15日)。2022年12月分は1月19日発表。
・12月6日に豪準備銀行(RBA)は金融政策決定会合を開催。市場予想通りとなる0.25%の利上げを実施し、政策金利を3.10%とした。今後の利上げペースに関してはデータ次第とした。次回会合は2月7日。
・11月16日に発表された豪7-9月期賃金指数は前年比+3.1%と予想の+3.0%を上回り、4-6月期の+2.6%から伸びが加速した。
今日のメインシナリオ
注目の米雇用統計!結果に関わらず豪ドル/円の値動きは限定的⁉
本日は豪州や豪州と交易関係の強い中国で主要な経済指標の発表は予定されていない。市場の注目は今夜の米12月雇用統計に向いている。予想を上振れる結果となれば米連邦準備制度理事会(FRB)の引き締め政策が長期化するとの思惑が、予想を下振れればFRBが年内にも利下げを開始するとの思惑が高まることとなる。クロス円通貨である豪ドル/円は、結果発表後の初動は米ドル/円の動きに連れそうだ。
他方で、米国の金融引き締めへの思惑は米株式市場にも影響を与える。雇用統計が上振れならNYダウ平均は下落、下振れならNYダウ平均は上昇することが予想される(米ドル/円の動きと逆)。リスクマインドに敏感な豪ドルは株価動向の影響も受けやすい。米ドル/円と株価が逆の動きをすることで、豪ドル/円の値幅は米ドル/円に比べると小さくなりそうだ。
個別の想定シナリオ
■米雇用統計が予想を下回る
⇒FRBが年内に利下げを開始するとの思惑が強まる
⇒米ドル/円は下落
⇒豪ドル/円は連れて下落
⇒FRBの年内利下げ観測の高まりにより、米株価指数が上昇
⇒豪ドルは株価の動きに敏感
⇒豪ドル/円の下値を支える要因となる
チャート分析
今後の注目材料
米12月雇用統計
世界的な株価動向
「ぴたんこテクニカル」の「お天気シグナル」
外為どっとコムのテクニカル分析ツール「ぴたんこテクニカル」の「お天気シグナル」では豪ドル/円、豪ドル/米ドルともに晴れ。8時に豪ドル/円のRSI、豪ドル/米ドルのボリンジャーバンドとストキャスティクスで買いシグナルが点灯。
【情報提供:外為どっとコム】
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- ※ なお「ぴたんこテクニカル」の「お天気シグナル」や、「外為注文情報」は情報提供を目的としており、投資の最終判断は投資家ご自身でなさるようお願い致します。
中村 勉(なかむら・つとむ)
米国の大学で学び、帰国後に上田ハーロー(株)へ入社。 8年間カバーディーラーに従事し、顧客サービス開発にも携わる。 2021年10月から(株)外為どっとコム総合研究所へ入社。 優れた英語力とカバーディーラー時代の経験を活かし、レポート、X(Twitter)を通してFX個人投資家向けの情報発信を担当している。
経済番組専門放送局ストックボイスTV『東京マーケットワイド』、ニッポン放送『飯田浩司のOK! Cozy up!』などレギュラー出演。マスメディアからの取材多数。
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