FX/為替「ドル/円、自律反発で下値リスク後退も戻りは限定的」外為どっとコムトゥデイ 2022年12月22日号

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外為どっとコムトゥデイ

主要通貨ペア（ドル/円、ユーロ/円、豪ドル/円、ポンド/円）について前営業日の値動きをわかりやすく解説し、今後の見通しをお届けします。

作成日時　：2022年12月22日9時00分
執筆・監修：株式会社外為どっとコム総合研究所　調査部長　神田卓也

21日（水）の為替相場

期間：21日（水）午前7時10分～22日（木）午前6時55分　※チャートは30分足（日本時間表示）　出所：外為どっとコム

（１）：英公的部門借り入れ額 11月として過去最大

英11月公的部門借り入れは220億ポンドとなり、市場予想（148億ポンド）を大幅に上回った。エネルギー補助金のコスト増を反映し、借り入れ額は11月としては過去最大に膨らんだ。英国経済を巡る不透明感からポンドは下落した。

（２）：ドル/円大幅下落の反動で買い戻し

日銀によるイールドカーブ・コントロール（YCC）の上限金利引き上げで大幅に円高に振れた前日の反動からNY市場で円売りが先行。米国株先物の上昇も円売りを後押しした。ドル/円やクロス円を買い戻す動きが優勢となった。

（３）：米消費者信頼感 8カ月ぶりの高水準

米12月消費者信頼感は108.3と予想（101.0）を上回り、8カ月ぶりの高水準となった。米11月中古住宅販売件数は年率換算409万件と予想（420万件）を下回り、10カ月連続で減少。高インフレと米連邦準備制度理事会（FRB）による利上げでも米国の消費者マインドが底堅い一方、住宅市場の軟化は続いていることが示された。

21日（水）の株・債券・商品市場

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ドル/円の見通し：132円台での推移か

昨日のドル/円は終値ベースで約0.5％上昇。日銀によるイールドカーブ・コントロール（YCC）の上限金利引き上げで大幅に下落した前日の反動から、132.52円前後まで自律的に持ち直した。

オプション市場ではドル/円の1週間物予想変動率が低下。年内の重要イベントを終えたことで為替市場はクリスマスモードへ移行しつつあるようだ。円高リスクはひとまず後退したと見られ、ドル/円の下値模索の動きが再燃する公算は小さいだろう。とはいえ、自律反発による戻り余地も限られそうだ。本日のドル/円は132円台を中心にもみ合う展開が見込まれる。

注目の経済指標：米新規失業保険申請件数

注目のイベント：日銀・金融政策決定会合議事録

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