ドル円一時134円台 米CPIの鈍化受け急落
13日のドル円は、発表された米11月消費者物価指数(CPI)が市場予想を下回ったことを受け、一時134円台まで急落しました。
13日、ドル円は横ばいで推移しながら一時今月1日以来の高値となる137.96円前後まで強含む場面もありましたが、22時半頃に米11月消費者物価指数(CPI)が発表されると、市場予想を下回る結果を受けて発表前の137円台前半から134円台後半まで2円以上下落しました。
その後、ドル売り円買いが一巡すると本日朝にかけて135円台半ばまで反発しました。
今夜FOMC結果発表とパウエルFRB議長会見 ドル円相場変動に注意
昨夜のドル円は米11月消費者物価指数(CPI)が市場予想を下回ったことからアメリカのインフレはピークを過ぎたとの見方や景気後退への懸念が強まり、利上げペースの減速が意識されてドル売り円買いが進みました。
しかし直近の米雇用統計ではインフレの主要因とされる人手不足や賃金の上昇が依然として続いていることが示されたほか、米11月PPIなど最近の経済指標ではアメリカ経済の底堅さも示唆されています。これらのことから、アメリカの中央銀行にあたるFRBは金融政策の転換に対して慎重な姿勢を示すのではないかとの見方もあります。
現在開催中の米FOMCは、今夜28時(日本時間15日午前4時)に結果が公表され、その後28時半(日本時間15日午前4時半)からパウエルFRB議長の会見が行われます。
今回のFOMCでは政策金利の引き上げ幅が前回までの0.75%から0.50%へ縮小されると予想されていますが、依然としてインフレ率は高い水準であることから引き続き0.75%の利上げを予想する見方もあります。
FOMCの結果発表とパウエルFRB議長の会見で今後の利上げのペースや金利の最終到達点についてどのような方針が示されるのかに大きな注目が集まっており、明日の朝にかけてドル円相場の値動きが激しくなることが予想されます。