午前の為替予想は… ドル/円、米CPI後の急変動を警戒
作成日時 :2022年12月13日8時30分
執筆・監修:株式会社外為どっとコム総合研究所 調査部長 神田卓也
ドル円予想レンジ
135.800-138.800円
前日の振り返りとドル円予想
昨日のドル/円は終値ベースで約0.8%上昇。本日の米11月消費者物価指数(CPI)と明日の米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果発表を前に持ち高調整と見られる米債売りとドル買いが優勢となった。NY市場終盤には、米債入札の不調もあって10年債利回りが3.625%前後まで上昇する中、137.85円前後まで上伸した。
本日の米11月CPIについては、市場予想が前月比+0.3%、前年比+7.3%となっており、前月(+0.4%、+7.7%)から鈍化するものの、伸び率自体は高水準を維持する見通しだ。食品とエネルギーを除いたコアCPIも前年比+6.1%と高止まりが予想されている(前月+6.3%)。
市場は先週9日の米11月生産者物価指数と同様に、CPIも予想ほど鈍化しないケースを警戒しているようだ。実際にCPIが予想を上回れば、FOMCが明日発表の経済・金利見通しで引き締め長期化を示唆するとの思惑が高まると見られ、ドル/円が138円台を回復して月初来高値を更新する可能性があろう。一方、市場の警戒をよそに予想以上の鈍化となれば136円台の維持さえ難しくなる可能性もある。いずれにしても、22時30分の米11月CPIの発表後はドル/円の値動きが激しくなる公算が大きいと見られることから注意が必要だろう。
今朝 最新のドル/円チャート
株式会社外為どっとコム総合研究所 取締役 調査部長 上席研究員
神田 卓也(かんだ・たくや)
1991年9月、4年半の証券会社勤務を経て株式会社メイタン・トラディションに入社。 為替(ドル/円スポットデスク)を皮切りに、資金(デポジット)、金利デリバティブ等、各種金融商品の国際取引仲介業務を担当。 その後、2009年7月に外為どっとコム総合研究所の創業に参画し、為替相場・市場の調査に携わる。2011年12月より現職。 現在、個人FX投資家に向けた為替情報の配信を主業務とする傍ら、相場動向などについて、経済番組専門放送局の日経CNBC「朝エクスプレス」や、ストックボイスTV「東京マーケットワイド」、ニッポン放送「飯田浩司のOK! Cozy up!」などレギュラー出演。マスメディアからの取材多数。WEB・新聞・雑誌等にコメントを発信。
神田 卓也(かんだ・たくや)
1991年9月、4年半の証券会社勤務を経て株式会社メイタン・トラディションに入社。 為替(ドル/円スポットデスク)を皮切りに、資金(デポジット)、金利デリバティブ等、各種金融商品の国際取引仲介業務を担当。 その後、2009年7月に外為どっとコム総合研究所の創業に参画し、為替相場・市場の調査に携わる。2011年12月より現職。 現在、個人FX投資家に向けた為替情報の配信を主業務とする傍ら、相場動向などについて、経済番組専門放送局の日経CNBC「朝エクスプレス」や、ストックボイスTV「東京マーケットワイド」、ニッポン放送「飯田浩司のOK! Cozy up!」などレギュラー出演。マスメディアからの取材多数。WEB・新聞・雑誌等にコメントを発信。
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本サイトに掲載する情報には充分に注意を払っていますが、その内容について保証するものではありません。また本サービスは、投資判断の参考となる情報の提供を目的としたものであって、投資勧誘を目的として提供するものではありません。投資方針や時期選択等の最終決定はご自身で判断されますようお願いいたします。なお、本サービスの閲覧によって生じたいかなる損害につきましても、株式会社外為どっとコムは一切の責任を負いかねますことをご了承ください。
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