豪ドルのFXデイトレードを行ううえで、インプットしておきたいトレードシナリオなどをギュッとまとめました。
執筆:外為どっとコム総合研究所 中村 勉
Twitter:@gaitamesk_naka
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目次
今日の豪ドル トレードシナリオ
ここまでの相場
・WTI原油価格は大幅続落。欧米の景気減速懸念によりNYダウ平均を中心に欧米株価が下落したことが原油の売りを誘った。1月11日以来となる1バレル=78ドルまで下落した(9月23日)。
・8月分の豪雇用者数は3.35万人増と予想の3.5万人増を下回る。失業率は3.5%に上昇したが、労働参加率が66.6%(前月66.4%)に上昇した(9月15日)。
・9月6日の豪準備銀行(RBA)理事会で政策金利は市場予想通り0.50%の利上げが発表された。政策金利を2.35%とした。声明内容に大きな変更はなく、次回以降も大幅利上げの可能性は残した。
・2022年4‐6月期の賃金指数(前年比)は+2.6%と市場予想(+2.7%)を下回る。前期比は+0.7%(前回:+0.7%)と、賃金は堅調さを維持している(8月17日)。
・7月27日発表の豪2022年4-6月期消費者物価指数(CPI)は前年比+4.9%(トリム平均)と、インフレ率は前期(+3.7%)から急伸する結果となった。
今日のメインシナリオ
欧米経済の減速懸念と日銀の為替介入への警戒感から、豪ドル円の上値は重い
本日は豪州の注目経済指標等の発表はない。欧州はエネルギー調達がままならない懸念により冬を前にインフレが収まる気配がなく、ロシア情勢の悪化も欧州経済の先行き不安を一層強めることとなっている。英国では高止まりするインフレへの対応で英中銀が利上げ幅を大幅に拡大するとの思惑から、大幅な利上げが英国経済を悪化させるとの懸念が強まっている。米国も米連邦準備制度理事会(FRB)による大幅な利上げが続くとの見方から、米経済の減速懸念は根強い。米英欧を中心とした経済減速懸念により、資源国通貨である豪ドルは上値の重い状況が続きそうだ。また、日銀の為替介入への警戒感があり、米ドル/円が大きく上値を伸ばしにくいことも豪ドル/円の上値を抑える要因となりそうだ。
個別の想定シナリオ
■欧米の景気減速懸念が根強い
⇒資源需要の減退が想定される
⇒資源価格が下落
⇒資源国通貨である豪ドルは売られやすい
チャート分析
今後の注目材料
世界的な株価動向
「ぴたんこテクニカル」の「お天気シグナル」
外為どっとコムのテクニカル分析ツール「ぴたんこテクニカル」の「お天気シグナル」では豪ドル/円は晴れ、豪ドル/米ドルは曇り。8時に豪ドル/米ドルのストキャスティクスで買いシグナル点灯。
【情報提供:外為どっとコム】
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- ※ なお「ぴたんこテクニカル」の「お天気シグナル」や、「外為注文情報」は情報提供を目的としており、投資の最終判断は投資家ご自身でなさるようお願い致します。
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中村 勉(なかむら・つとむ)
米国の大学で学び、帰国後に上田ハーロー(株)へ入社。 8年間カバーディーラーに従事し、顧客サービス開発にも携わる。 2021年10月から(株)外為どっとコム総合研究所へ入社。 優れた英語力とカバーディーラー時代の経験を活かし、レポート、X(Twitter)を通してFX個人投資家向けの情報発信を担当している。
経済番組専門放送局ストックボイスTV『東京マーケットワイド』、ニッポン放送『飯田浩司のOK! Cozy up!』などレギュラー出演。マスメディアからの取材多数。
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