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FX/為替見通し「日銀の政策が変わるキッカケは物価指標?米ドル/円振幅増大に注意」週刊為替レポート ハロンズ ドル/円 2022年9月17日

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執筆:外為どっとコム総合研究所 小野 直人

目次

執筆日時 2022年9月16日 18時00分

日銀の政策が変わるキッカケは物価指標?米ドル/円振幅増大に注意

9月12日週の米ドル/円は介入観測と米引き締め観測で右往左往

米ドル/円は、前半に米インフレ低下が思ったほど進んでいないことを示す指標結果から、144.944円まで上伸しました。しかし、本邦政府高官や金融当局者による円安是正の口先介入で142円半ばまで押し戻されました。

日米金融政策で波乱含みも

来週は20-21日に米FOMC(連邦公開市場委員会)が開催されます。総合・コアともに市場予想を上回った8月の米消費者物価指数を受けて、9月、11月の両会合とも0.75%利上げ、金利の最終到達点は4.25-4.50%、そして来年の利下げ観測の後退と、FRBのタカ派化が進展しました。こうした市場の期待がさらに強まるのか、それとも緩和するのか、声明文、新たな経済見通し、パウエル議長会見を通じて見極めることになります。もっとも、かなりタカ派な部分まで市場は一度織り込んでいるため、米イベントだけでは米ドル/円の動意は限られるかもしれません。

それよりは、本邦側の動きを警戒すべきでしょう。145円を超えてくると輸入勢の新たな米ドル買いがまとまって出てくるとの観測があり、投機的な動きも加わって145円を試す動きが強まっても不思議はありません。ただ、145円を超えて円安が加速するようなら、ひょっとしたら政府日銀が円安是正のために行動を起こすかもしれません。また、日銀の金融政策についても注意が必要です。現状、政策変更はない見通しですが、円安阻止からイールドカーブの年限短期化や、上下0.25%程度としている長期金利の許容幅拡大などがあるかもしれません。20日発表の8月全国消費者物価指数(CPI)が7月の展望レポートで示された物価見通しを大きく超えてくれば、日銀の政策変更への期待感が高まる危険があり、海外勢を中心とした米ドル/円の調整の動きにも警戒したいです。
図表1.2022~2024 年度の政策委員の大勢見通し

経済・物価情勢の展望(2022年7月)より抜粋

日銀見通し

米ドル/円、節目はあってないようなもの

米ドル/円は底堅い展開が続いており、トレンドは上向きで145.000円付近はいったん戻り売りが強まるでしょう。ただ、この水準を突破すると一気にレートが跳ね上がるかもしれません。下方向は、日足一目転換線が推移する142.613円付近が押し目の目途と見ますが、ここを下回ってきた場合は、140.000円割れを目指す展開も考えておいた方が良いかもしれません。

【米ドル/円チャート 日足】

USDJPY

出所:外為どっとコム「外貨ネクストネオ」
予想レンジ:
USD/JPY:139.000-147.000

9/19 週のイベント:

9/19(月)23:00 米国 9月NAHB住宅市場指数
9/20(火) -26(月) - 国連総会
9/20(火) 08:30 日本 8月全国消費者物価指数(CPI)
9/20(火) 21:30 米国 8月住宅着工件数
9/21(水) 23:00 米国 8月中古住宅販売件数
9/21(水) 27:00 米国 米連邦公開市場委員会(FOMC)、終了後政策金利発表
9/21(水) 27:30 米国 パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長、定例記者会見
9/22(木) -  日本 日銀金融政策決定会合、終了後政策金利発表
9/22(木) 15:30 日本 黒田東彦日銀総裁、定例記者会見
9/22(木) 21:30 米国 4-6月期四半期経常収支
9/22(木) 21:30 米国 新規失業保険申請件数
9/22(木) 23:00 米国 8月景気先行指標総合指数
9/23(金) 22:45 米国 9月製造業購買担当者景気指数(PMI、速報値)
9/23(金) 22:45 米国 9月サービス部門購買担当者景気指数(PMI、速報値)
9/23(金) 22:45 米国 9月総合購買担当者景気指数(PMI、速報値)

一言コメント

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