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ドル・円は底堅い値動きか、米FRB当局者はタカ派姿勢を緩めず

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欧米市場オープニングコメント

「ドル・円は底堅い値動きか、米FRB当局者はタカ派姿勢を緩めず」
 12日の欧米外為市場では、ドル・円は底堅い値動きを予想する。米ミシガン大学消費者信頼感指数で期待インフレ率が低下すれば、連邦準備制度理事会(FRB)の引き締め観測は後退。ただ、当局者はタカ派姿勢を維持しており、ドル売りは縮小しそうだ。
 11日発表された米生産者物価(PPI)は低調な内容となり、消費者物価指数(CPI)に続きインフレ鈍化を示した。ただ、米10年債利回りの上昇でユーロ・ドルは1.03ドル半ばに浮上した後は失速、ドル・円は131円70銭台に下げた後は133円前半へ急激に戻している。本日アジア市場は日経平均株価の強含みや米株式先物の堅調地合いで株高を好感した円売りが優勢となり、ドル・円は132円後半から133円半ばに値を切り上げた。
 この後の海外市場は米金融政策の思惑を背景とした金利の動向が手がかり。今晩発表のミシガン大学消費者信頼感指数は前回を小幅に上回ると予想され、リセッション懸念は一服しよう。また、期待インフレ率が低下すればFRBによる利上げ幅拡大など一段の引き締めへの期待はさらに後退しそうだ。ただ、当局者は次回連邦公開市場委員会(FOMC)までに発表される8月CPIなどを見極めようとタカ派姿勢を崩しておらず、ドルは売りづらい。

通貨別分析

 

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