豪ドルのFXデイトレードを行ううえで、インプットしておきたいトレードシナリオなどをギュッとまとめました。
執筆:外為どっとコム総合研究所 中村 勉
Twitter:@gaitamesk_naka
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目次
今日の豪ドル トレードシナリオ
ここまでの相場
・欧州のエネルギー供給不安が高まっており、WTI原油価格は大幅続伸。一時1バレル=102ドル台まで上昇した(7月18日)。
・中国の上海などの都市では、新型コロナ感染拡大が止まらない。上海では再び大規模検査の実施、そして一部地域では部分的な封鎖が延長されている(7月18日)。
・6月分の豪雇用者数は8.84万人増と予想の3.0万人増を大幅に上回る。失業率が3.5%まで低下、労働参加率が66.8%(前月66.7%)へ上昇した。(7月14日)。
・7月5日の豪準備銀行(RBA)理事会で政策金利を市場予想(0.25%~0.50%)通り0.50%の利上げを実施。声明は概ね前回と同じ内容で、経済指標次第では次回以降も大幅利上げの可能性を残した。
・2022年1‐3月期の豪賃金指数(前年比)は+2.4%と前期(+2.3%)を上回る。しかしRBAの目標とする3%には届かず。6月15日に公正労働委員会が最低賃金の5.2%引き上げを発表。これにより賃金指数の伸びも加速しそうだ。4-6月分は8月17日発表予定。
・4月27日発表の豪2022年1‐3月期 消費者物価指数(CPI)は前年比+3.7%(トリム平均)とRBAの目標レンジ(2~3%)を突破。市場の予想(+3.4%)を大きく上回る結果となった。4-6月期分は7月27日発表予定。
今日のメインシナリオ
豪ドル/円はジリ高?RBA議事要旨で利上げ幅拡大の可能性を探る
先週末と昨日に発表された米経済指標の結果を受けて、加熱しすぎた米連邦準備制度理事会(FRB)による1%利上げ期待が冷まされている。これによって大きく買われていた米ドルの調整売りが持ち込まれ、豪ドルは対米ドルで大きく反発。豪ドル/円は底堅い動きとなった。本日は7月5日に開催されたRBA理事会の議事要旨が公表される。市場の予想通り0.5%の利上げを実施したRBAが将来の利上げに対してどのような見通しを示していたのか。市場での8月のRBA理事会での利上げ予想は0.5%となっている。7月14日の豪雇用統計がかなり強い結果だったことから、RBA議事要旨で8月の利上げ幅が0.5%を上回る可能性が示されれば、豪ドルは買われることとなりそうだ。
個別の想定シナリオ
■RBA議事要旨で利上げ幅拡大の可能性を示す
⇒7月14日の豪雇用統計がかなり強い結果だった
⇒市場では利上げ幅拡大の期待が高まる
⇒豪ドルは買われる
チャート分析
今後の注目材料
RBA議事要旨
米国の経済指標
「ぴたんこテクニカル」の「お天気シグナル」
外為どっとコムのテクニカル分析ツール「ぴたんこテクニカル」の「お天気シグナル」では豪ドル/円、豪ドル/米ドルともに雨。5時に豪ドル/米ドルの移動平均で売りシグナルが点灯。
【情報提供:外為どっとコム】
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中村 勉(なかむら・つとむ)
米国の大学で学び、帰国後に上田ハーロー(株)へ入社。 8年間カバーディーラーに従事し、顧客サービス開発にも携わる。 2021年10月から(株)外為どっとコム総合研究所へ入社。 優れた英語力とカバーディーラー時代の経験を活かし、レポート、X(Twitter)を通してFX個人投資家向けの情報発信を担当している。
経済番組専門放送局ストックボイスTV『東京マーケットワイド』、ニッポン放送『飯田浩司のOK! Cozy up!』などレギュラー出演。マスメディアからの取材多数。
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