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【ダイジェスト】FX/為替「豪ドルは最高の買いタイミング!?米国より強いファンダメンタルズ」【戸田 裕大氏】

動画配信期間:2022/7/4~
日本のメガバンクで為替のプロディーラーとして活躍された戸田裕大さんが登壇。
最新刊『ウクライナ侵攻後の世界経済 インフレと金融マーケットの行方』(扶桑社新書)から将来の世界経済や金融マーケットのシナリオなど、幅広い視野で捉えた「新鮮」な情報をお話いただきました。
また、豪中銀(RBA)理事会の注目ポイントや、豪ドル相場の展望も解説も!。

■世界を悩ます資源高とインフレ
(03:35頃から)
資源やインフレは為替のみならず金融市場に大きな影響を与えています。たとえば米国や欧州では、インフレを抑えるために利上げ行い、それにより株式市場に下落圧力がかかっています。また、日本のように資源を輸入しなければならない国では、資源価格の高騰で円売りフローが発生してドル/円の上昇要因になっています。

■2014年と2020年のWTI原油相場の違い
(04:53頃から)
WTI原油相場のチャートをご覧ください。資源価格が高いのでインフレが上昇している面もあります。クリミア併合の時は、シェールガスとOPECの増産により需給が崩れて大きく下落しました。しかし、今回はOPECが増産に消極的な姿勢をとっており、原油価格は上昇しています。

■高止まりするインフレ
(09:54頃から)
原油や天然ガスだけが理由ではありませんが、結果としてインフレは上昇しています。直近でロシアのインフレ上昇が目立ちます。インフレの高進は国民の不満が高まり、現政権への不満へとつながります。それをそらすために戦争を仕掛けたのでは、とうがった見方もできます。

最近は欧米の上昇が気になります。また、日本は低いとはいえ2%を突破しています。原油や天然ガスの影響が大きいといえます。

■世界を悩ますインフレ要因の整理
(15:33頃から)
ここで、世界を悩ますインフレ要因を整理したいと思います。その中でも、3~5については根深い可能性があります。
1.世界的な金融緩和の反動
2.新型コロナウイルス蔓延後の経済のV字回復で需要が急回復
3.サプライチェーンの目詰まり
4.米中対立による関税の付加
5.ウクライナ戦争による資源価格高騰

■ドル/円相場の変動要因
(18:56頃から)
ドル/円相場の変動要因を表にまとめてみました。たとえば、資源高は日本円には大きくマイナスです。一方でアメリカは資源代替国なので、ドルにはあまり影響しません。
 
■為替介入を警戒しておきたい
(35:58頃から)
日本の過去の円買いの為替介入のデータを集めたのがこちらです。大きく分けると2つ、1991-92年に行われた本邦単独の為替介入、もう一つは1998年の日米協調介入(アジア危機によるドル高是正)です。個人的には、これまでの実向経験上大いに警戒しております。1兆ドルは末恐ろしく、少なくとも数カ月~1年は抑えることができる大きな金額です。

■現時点でのドル/円相場の見通し
(40:36頃から)
私の見通しですが、ドル/円がいったんのピークアウトを迎えるのは、23年第1四半期とみています。その理由の一つは、アメリカの利上げが落ち着くとの見通しによるものです。

ドル/円相場が反転する要因として考えられるものとして、日本の政策変更が大本命だと思います。消費者物価指数が3.5%など更新すれば日銀は修正せざるを得なくなり、いよいよ円が買い戻される可能性が出ると見ます。単なる利上げではなく、金融緩和脱却局面に入れば大きく動くと見ます。ただ、そこまで行くかが問題です。インフレが進むかは、おそらく日本全体のデフレマインドを含めて変わるかが大きいでしょう。


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代表を務めるトレジャリー・パートナーズでは専門家の知見と、テクノロジーを活用して金融マーケットの見通しを提供。その相場観を頼る企業や投資家も多い。 三井住友銀行では10年間外国為替業務を担当する中で、ボードディーラーとして数十億ドル/日の取引を執行すると共に、日本と中国にて計750社の為替リスク管理に対する支援を実施。著書に『米中金融戦争─香港情勢と通貨覇権争いの行方』(扶桑社/ 2020 年)『ウクライナ侵攻後の世界経済─インフレと金融マーケットの行方』(扶桑社/ 2022年)。
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