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FX「快進撃、またもや年初来高値更新。中銀タカ派。仕送りもペソを支える」メキシコペソ見通し

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総括

FX「快進撃、またもや年初来高値更新。中銀タカ派。仕送りもペソを支える」メキシコペソ見通し

予想レンジ 6.4-6.9

 (ポイント)
*立て続けに年初来高値を更新している
*年初来でも最強通貨
*郷里送金は4月で24か月連続増加
*輸出の80%を占める米国の経済次第のところもある
*中銀はタカ派的姿勢を維持
*失業率も3%と低い
*5月製造業PMIは改善
*来週は5月消費者物価の発表
*1Q・GDPは前期比で1.0%増
*4月貿易収支は3か月ぶりの赤字
*大統領の支持率は高い
*輸入関税を廃止して物価高抑制を狙う
*フィッチは「BBB-」「見通し安定的」の格付けを維持
*半導体不足は一時に比べると改善しているが本格的な回復には至っていない
*日産が7億ドル投資
*電力国有化法案は否決
*リチウム国有化法案は可決
*IMFはメキシコの2022年の成長見通しを下方修正

(初来高値を更新した。2022年は最強通貨を維持)
 ペソは今週6.65円をつけまたもや対円で年初来高値を更新した。2022年は最強通貨を維持している。

(中銀議事要旨でもタカ派を協調)
 5月12日の金融政策決定会合議事要旨で、政策委員の間で物価情勢を巡る懸念が強まっている様子が改めて確認されたこともペソ買いに影響した。中銀は政策金利を0.5%引き上げるとともに、物価圧力を抑えるためには「より強制的な措置」を講じるかもしれないと警告していた。5人の政策委員のうち4人が0.5%利上げに賛成し、残る1人は0.75%の利上げを主張した。過去8会合で実施した利上げ幅は計3.0%に上る。議事要旨でも「大半の委員が見通し期間中の物価動向を巡るリスクバランスは依然として上振れ方向で、事態は悪化し続けていると発言した」と記されている。一方経済情勢については、大半の委員が幾分改善しているとの認識を示した。
 
(雇用も逼迫)
4月失業率は3%と低水準を維持し労働市場の強さを示している。観光産業も回復しそうだ。

(5月製造業PMI、50のせ。2020年3月以来初めて)
 5月製造業PMIは50.6となり、4月の49.3から改善した。業況拡大・縮小の分岐点となる50の節目割れを脱したのは、コロナ禍が本格化した2020年3月以来初めて。
世界的なサプライチェーン混乱の影響が残り、需要は低調に推移しているものの、輸出受注と雇用の持ち直しが全体を押し上げた。
 S&Pによれば今回のデータから読み取れる重要な点は、輸出需要と雇用の勢いが強まっていることだ。向こう12カ月で生産も伸びると見込まれた。一方、投入資源の確保を巡る懸念や自動車部門に残る障害、需要の低調さ、インフレ圧力の高まりなどが企業心理全般を冷やす要因になった。メキシコの製造業者からは2Qの半ばに経費急増の報告が続いた。これはロシアのウクライナ侵攻の影響によるエネルギー価格高騰や原材料不足、全般的な物価高と結びつけられていると指摘された。

(仕送り=郷里送金=第二次所得収支、堅調)
 4月の郷里送金額が前年同月比16.6%増の約47億1800万ドルになった。主な出稼ぎ先である米国で失業率が低水準で推移しており、母国であるメキシコに住む家族への送金が増えた。前年同月を上回るのは24カ月連続だった。4月は1人当たりの送金額が平均391ドルと前年同月比で4%増えた。送金回数も1万2058回と前年同月比で12%伸びた。1~4月の送金額の合計は前年同期比18%増の172億4000万ドルだった。5月には母の日があるため、米国などに住む子供からメキシコの母親への送金額が増える可能性がある。
メキシコ出身の移民にとっても雇用環境は改善している。米国をめざすメキシコ出身の移民は増加しており、今後も母国への送金額は伸び続ける見通しだ。

(来週は)
 来週は5月消費者物価の発表がある。予想は前年比7.96%

テクニカル分析

またもや年初来高値更新 2σ上限超え

日足、またもや年初来高値更新し6.65をつけた。6月1日-2日の上昇ラインがサポート。ボリバン2σ上限は6.634で超えている。5日線、20日線上向き。
 週足、週初に年初来高値の6.615をつける。5月9日週-23日週の上昇ラインがサポート。
ボリバン上位だが2σ上限の6.805へは余地あり。
 月足、4か月連続陽線、6月も陽線スタート。ボリバン2σ上限と3σ上限の間で推移。雲の上。5月-6月の上昇ラインがサポート。
年足、2021年は陽転。20年-21年の下降ラインが上値抵抗だが上抜く。20年-21年の上昇ラインがサポート。

VAMOS MEXICO

ペソの強み、弱み

(強み)
*米国向け輸出が全体に80%なので米国経済が強ければメキシコにも好影響
*資源国である
*雇用がひっ迫している米国で出稼ぎする労働者が多く、その仕送りのペソ買いも非常に多額
*中国、日本など海外企業の工場も安い労働力を求めてメキシコへ進出
*USMCAという経済共同体に属する強み

(弱み)
*大統領が左派的であり、米国の自由・市場主義と衝突する
*極端に言えば米国の1州のような意味合いを持つ経済なので米国次第という他力本願が大きい

情報提供元:FX湘南投資グループ
本レポートは、投資判断の参考となる情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的として提供するものではありません。投資方針や時期選択等の最終決定はご自身で判断されますようお願いいたしま す。また、本レポートに記載された意見や予測等は、今後予告なしに変更されることがございます。 なお、本レポートにより利用者の皆様に生じたいかなる損害についても、FX湘南投資グループグならびに株式会社外為どっとコムは一切の責任を負いかねますことをご了承願います。