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FX/為替見通し「ユーロはテールリスク後退で下値切り上げ、ポンドは円次第」週刊為替レポート ハロンズ増刊号 ユーロ&ポンド 2022年04月24日

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執筆:外為どっとコム総合研究所 小野 直人
※訂正:4月24日、配信しました当レポートのGBP/JPYのレートがEUR/JPYと同じになっていましたので、訂正してお詫びします。誤GBP/JPY:136.000-141.000⇒正GBP/JPY:164.500-172.500(4月25日)

目次

執筆日時 2022年04月22日 15時00分

ユーロはテールリスク後退で下値切り上げ、ポンドは円次第

04月18日週のユーロ/円、ポンド/円は荒っぽい展開

日銀による大規模緩和の継続観測から円安が進行し、ユーロ/円は139.676円前後、ポンド/円は168.424円前後まで買いが先行。その後、20日に日銀が21-26日まで連続指し値オペを行う旨を通達したが、市場はとりあえず高値更新を果たしたことで利益確定売りが優勢となり、同報道後はユーロ/円は138.396円近辺、ポンド/円は166.426円近辺まで押し戻されました。その後は、複数のECB高官から7月利上げに前向きな発言が聞かれると、ユーロ円は140.004円、ポンド/円は167.906円レベルまで切り返し、底堅い展開になるかと思われましたが、日米財務相会談で為替市場での協調介入について協議したとの報道が伝わると、ユーロ/円が138円半ば、ポンド/円は165円半ばまで急落するなど振幅の激しい展開でした。

仏大統領選挙のテールリスクは後退

24日、仏大統領・決選投票が実施されます。直近の支持率は概ねマクロン氏が55%前後、ルペン氏が45%前後となっています。10日に実施された1回目投票直前の支持率はマクロン氏が53%前後、ルペン氏が47%前後だったところからは少し差が広がっており、テールリスクは低下しています。油断はできませんが、不透明感の後退はユーロのサポート材料となりそうで、週明けはユーロ買い戻しが先行しそうな雰囲気です。また、ナーゲル独連銀総裁をはじめECB高官が、利上げが7月頃になるとの見解を示したことも、中期的にユーロを支えそうです。少しユーロが下押しづらくなった心象で、目先は下値を切り上げていきそうな様子です。
もっとも、ドイツが年内にロシアからの原油輸入を停止する方針を明らかにするなど、成長鈍化懸念はこれまで通り残るため、仮にユーロが反発しても自ずと限界はあるでしょう。29日の1-3月期GDPは、悪ければスタグフレーションへの警戒心でユーロ売り、好調なら引き締め観測からユーロ高で反応しそうですが、2月24日のロシア軍によるウクライナ進行の影響は日が浅く十分に織り込まれているとは考えづらく、参考指標と割り切ってもいいかもしれません。

英イベント少なく他通貨の動向に注意

IMF(国際通貨基金)は、英国が来年、他の主要国よりも経済成長が鈍化する一方、インフレは持続するとの見通しを明らかにしました。スタグフレーションが懸念されるなかで、イングランド銀行の舵取りは一層難しくなりつつあります。5月も恐らく利上げに踏み切ると考えますが、利上げ幅は0.25%に留め1.00%にしてしばらく様子を見るのではないでしょうか。雇用市場は堅調ですが、実質賃金の伸びがマイナスとあって公共料金の値上がりを吸収できていません。
家計への悪影響を鑑みて利上げを小休止させ、経済動向を改めて確かめる形になりそうです。利上げ期待が後退するなかで、成長鈍化のマイナス面だけが残りポンドへの下押し圧力が徐々に広がりそうな雰囲気です。ただ、イベントが少なく独自材料が乏しいため、円の動向に振られる展開になりそうです。

ユーロ/円、ポンド/円は底堅さ維持も、200日線とのかい離は気になる

ユーロ/円の日足一目均衡表の転換線・基準線が急角度で上昇しており、地合いの強さを感じさせます。2015年6月高値の141.051円を抜けてくれば、143.000円付近まで目線が上がりそうです。もっとも、200日移動平均線とのかい離は直近3年で最大と、やや買われ過ぎ感が強い点は警戒が必要で、買い場は慎重に見極めたいです。一目転換線が推移する137.759円(執筆時点)があったら買い参入を検討したいです。ただ、ここを割り込んでくるようなら、いったん売りで追随し次の買い場となりそうな21日線(136.271円:執筆時点)まで待って、再検討でしょうか。

【ユーロ/円チャート 日足】

ユーロ
※下は200日移動平均線との乖離率
出所:外為どっとコム「外貨ネクストネオ」
予想レンジ:EUR/JPY:136.000-141.000

ポンド/円、172.700円近辺まで上昇との声はあるが下値警戒強い

ポンド円も上昇圧力が強い中で、3月8日安値(150.982円)を起点とするフィボナッチエクスパンションとなる172.694円付近までの上昇もあり得るとの声も聞かれています。ですが、上昇スピードが速かったため、十分に値固めが出来ているとは考えづらく、まずは165円台で底固めが進むか確認したいと考えます。もし、失敗して心理的な節目の164.500円を割り込んだ場合は、下落スピードが加速する危険があるため、要警戒です。

【ポンド/円チャート 日足】

ポンド/円チャート 日足出所:外為どっとコム「外貨ネクストネオ」
予想レンジ:GBP/JPY:164.500-172.500

04/25 週のイベント

4/25(月) 08:01 イギリス 4月 ライトムーブ住宅価格
4/25(月) 17:00 ドイツ 4月 IFO企業景況感指数
4/25(月) 18:00 ユーロ 2月 建設支出
4/27(水) 15:00 ドイツ 5月 GFK消費者信頼感調査
4/28(木) 18:00 ユーロ 4月 経済信頼感
4/28(木) 18:00 ユーロ 4月 消費者信頼感(確定値)
4/28(木) 21:00 ドイツ 4月 消費者物価指数(CPI、速報値)
4/29(金) 14:30 フランス 1-3月期 国内総生産(GDP、速報値)
4/29(金) 17:00 ドイツ 1-3月期 国内総生産(GDP、速報値)
4/29(金) 18:00 ユーロ 4月 消費者物価指数(HICP、速報値)
4/29(金) 18:00 ユーロ 1-3月期 四半期域内総生産(GDP、速報値)

一言コメント

ご存知の方は多いと思いますが、株式会社スマートメディアが運営する「笑うメディアクレイジー」を何気に眺めていたら、もう夕方。休日、何もしないで部屋でゴロゴロしている生活もそろそろ終わってほしいものです。

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