シカゴIMM通貨先物ポジションの推移から為替市場の全体的な状況と投資マインドを読
み解きます。
執筆・監修:株式会社外為どっとコム総合研究所 調査部長 神田卓也
目次
▼IMMポジション ポンド/ドル
ポンドネットショート5週連続増加
ドル/円
IMMポジション ドル/円
ポイント
【円ネットショート4週連続増加】
4月5日時点で円のポジションは、ドルに対して10.4万枚の売り越し(ネットショート)。
ロングショートともに大きな動きはなく、ネットショートは前週から0.2万枚増加。
期間中のドル/円相場は、一時121.28円前後まで弱含むも、米連邦準備制度理事会(FRB)理事のタカ派発言を受け123.67円前後まで値を戻した。
こうした不安定な値動きの中、月末・四半期末を跨ぐ週とあって投機筋の多くは様子見姿勢だった模様。
ユーロ/ドル
IMMポジション ユーロ/ドル
ポイント
【ユーロネットロング増加】
4月5日時点でユーロのポジションは、ドルに対して2.7万枚の買い越し(ネットロング)。
ロングの積み増し度合いがやや大きかったことから、ネットロングは前週から0.6万枚増加。
期間中のユーロ/ドル相場は、一時1.118ドル台へと強含んだものの、その後はウクライナ情勢を巡る懸念などから1.0900ドル付近へと反落した。
3月に付けた2020年5月以来の安値(1.0806ドル前後)に接近したことで投機筋の押し目買いが入ったようだ。
ポンド/ドル
IMMポジション ポンド/ドル
ポイント
【ポンドネットショート5週連続増加】
4月5日時点でポンドのポジションは、ドルに対して4.2万枚の売り越し(ネットショート)。
ショートの積み増し度合いがやや大きかったことから、ネットショートは前週から0.2万枚増加。
期間中のポンド/ドル相場は、1.3100ドルを挟んでもみ合う展開となった。
そうした方向感のない相場展開が続く中、投機筋のポンド弱気・ドル強気スタンスに大きな変化はなかったようだ。
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IMMポジション
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神田 卓也(かんだ・たくや)
1991年9月、4年半の証券会社勤務を経て株式会社メイタン・トラディションに入社。 為替(ドル/円スポットデスク)を皮切りに、資金(デポジット)、金利デリバティブ等、各種金融商品の国際取引仲介業務を担当。 その後、2009年7月に外為どっとコム総合研究所の創業に参画し、為替相場・市場の調査に携わる。2011年12月より現職。 現在、個人FX投資家に向けた為替情報の配信を主業務とする傍ら、相場動向などについて、経済番組専門放送局の日経CNBC「朝エクスプレス」や、ストックボイスTV「東京マーケットワイド」、ニッポン放送「飯田浩司のOK! Cozy up!」などレギュラー出演。マスメディアからの取材多数。WEB・新聞・雑誌等にコメントを発信。
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