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FX/為替予想「ランド/円は当面底堅い推移か。リスクはウクライナ情勢とFRBの金融政策」南アフリカランド 4月相場見通し

南アフリカランド相場見通し

目次

▼ウクライナ危機直後に弱含むも一時的
▼南ア経済の回復などから、当面は底堅い推移を見込む

ウクライナ危機直後に弱含むも一時的

南アフリカ・ランドの対ドル相場は、グローバルな為替市場におけるリスクセンチメント、そしてそれを大局的に反映して変動する安全通貨であるドルの名目実効為替レートと連動性が高い(第1図)。

南アフリカ・ランド対ドル相場とドル名目実効為替レート
2月24日にロシアがウクライナへの侵攻を開始すると、市場もリスク回避的な方向へ推移。為替市場ではロシア・ルーブルや、地政学的に影響を受け易いユーロを始めとした欧州通貨を中心に下落圧力が強まり、ランドもこうした流れから、当初は対ドル、対円でも弱含んだ。

もっとも、ロシアへの経済制裁への副作用から世界的に商品市況が大幅に上昇したことが、資源国通貨であるランドの支援要因となり、南アフリカが紛争地域から地理的に遠隔であることも材料視されてか、その後ランドは主要な通貨の中でも底堅い推移がみられている(第2図)。

南アフリカ・ランド対ドル相場とCRB指数

南ア経済の回復などから、当面は底堅い推移を見込む

南アフリカ経済も、コロナウイルスの感染が制御され、生産活動が改善傾向にあるなど、緩やかな回復傾向が続いており、南アフリカ準備銀行も3月24日に市場予想通り0.25%の利上げを行い、年内さらなる金融政策の正常化を行う見通しだ。3月FOMCの結果は市場予想と比べてもタカ派的な内容であったが、ドルの上昇は限定的で市場のリスク回避地合いは以前程高まっておらず、当面ランドは底堅い推移が続きそうだ。

もっとも、ウクライナ情勢の悪化や、FRBの金融緩和巻き戻しのさらなる積極化などで、市場が変調を来たす場合はランドにも悪影響が及び得る点には留意が必要だ。

(国際通貨研究所 上席研究員 橋本 将司 氏)

【南アフリカランド/円 日足】
ZAR/JPY 日足

南アフリカランド 特設サイト:
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当社取扱通貨のうち、いわゆる新興国通貨に分類されるトルコリラ・南アフリカランドおよびメキシコペソ(MXN)はインターバンク(銀行間為替市場)における流動性が主要国通貨に比べ相対的に低く、経済指標発表のみならず金融政策変更やその他政治的要因、さらには地政学的リスク等の要因による突発的な相場急変動が起こりやすい環境下にございます。また、こうした急変動時には実勢インターバンクレートのスプレッド(BidとAskの差)も平常時に比べ大幅に拡大する傾向にあり、その場合には当社でもやむなく提示スプレッドを一時的に拡大することがございます。あわせて、相場状況により「ダイレクトカバーの対象となる注文」の基準Lot数(最低数量)を一時的に変更する場合がございますので、あらかじめご承知おきくださいますようお願いいたします。これら新興国通貨のお取引、およびこれらを対象とするキャンペーンへのご参加に際しては、以上につきあらかじめご留意のうえ、ポジション保有時、特に法人会員様の高レバレッジ取引における口座管理には十分ご注意くださいますようお願い申し上げます。以上の新興国通貨それぞれのリスク、および直近時点でのリスクレポートにつきましては、こちらのページをご参照願います。
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