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FX/為替予想「本日政策金利発表!市場は利上げ予想で南アランドは引き続き底堅い。」FXつみたて通信 南アフリカ ランド/円編 2022年3月24日

FXつみたて通信 南アフリカ ランド/円

買いどき?指数は南アフリカ ランド/円の上昇・下落のパワーを視覚化したものです。ミニマム(MIN)はポジション保有は慎重に、マックス(MAX)はポジション保有の好機、を表しています。現況のマーケットを俯瞰しての分析であり、投資の判断はご自身でおこなっていただけます様、お願いいたします。

高金利通貨である南アフリカ ランドについて、中長期にわたり買いポジションを保有する視点で、現在を分析します。

執筆:外為どっとコム総合研究所 中村 勉
Twitter:@gaitamesk_naka

南アフリカ ランド/円 上昇・下落のパワーバランス

南アフリカ ランド/円をトレードするうえで重要となる経済指標やイベントを個別に点検します。

南アフリカ準備銀行は本日政策金利の利上げを実施すると市場は予想

本日3月24日発表
1月27日のSARB(南ア準備銀行)金融政策会合で市場予想通り0.25%の利上げを実施し政策金利を4.00%へ。本日の会合では0.25%の追加利上げを実施すると市場は予想

南アフリカの貿易収支は産出資源の価格上昇もあり黒字継続中

1月の貿易収支は36億ランド。貿易黒字が大幅に減少したものの、新型コロナオミクロン株の影響もあった模様。ウクライナ情勢の悪化で金やプラチナ、パラジウムと言った南アフリカ産出資源の価格上昇が支え。

南アフリカの消費者物価指数は中銀目標のほぼ上限まで上昇

2月の南アフリカ・消費者物価指数(前年比)は+5.7%と前回(2022年1月分)の+5.7%から変化なし。依然として南アフリカ中銀の目標値(3%~6%)のほぼ上限での推移。また、コア指数は前年比+3.5%と、引き続き高水準(前回:+3.5%)。

南アフリカの小売売上高はインフレ上昇率を上回った
2021年12月は新型コロナオミクロン株の感染拡大の影響から小幅の拡大が予想されていたが、予想(0.3%)を大幅に上回る1.5%でインフレ率(前月比)を上回る消費となった。2022年1月も前月比1.5%と予想(-0.3%)を上回った

南アフリカのGDPはプラス成長となりリセッション入りを回避

3月8日に発表された2021年第4四半期分は前期比+1.2%とリセッション入りは回避。この調子でプラス成長を続けたい。

南アフリカランドの懸念材料は色々

①与党の支持率低下。
②3月9日国営電力会社エスコムは石炭火力発電所に故障が相次いでいることにより、計画停電の規模をこれまでの2倍にすると発表。停電時間は1日辺り6時間強となり、引き続きと電力不足が国内経済回復の足枷となる。
③失業率の高さ(34.9%)も同国経済の足枷。来週発表予定の2021年第4四半期失業率も要注意。

パワーバランス まとめ

インフレの上昇を抑えるために南アフリカ中銀は利上げを行ったが、インフレは南アフリカ中銀の目標(3~6%)のほぼ上限を横ばいしている。電力不足の影響もあり経済の回復は鈍いが消費意欲は向上している。本日のSARB会合でも0.25%の利上げが予想されている。

南アフリカ ランド/円、いまが買いどき?

南アフリカランドの買いどき指数は?

南アフリカ中銀は1月27日に利上げを行ったものの、インフレは高止まり。電力不足が国内経済の足枷となっている。ただ、経済は徐々に回復しており、利上げサイクルは継続(本日利上げ予想)。ウクライナ情勢による不透明感は残るものの、地理的に遠い南アフリカにへの影響は限定的となりそうなところから「買いどき?指数」は若干上昇した。

買いどき?指数は南アフリカ ランド/円の上昇・下落のパワーを視覚化したものです。ミニマム(MIN)はポジション保有は慎重に、マックス(MAX)はポジション保有の好機、を表しています。現況のマーケットを俯瞰しての分析であり、投資の判断はご自身でおこなっていただけます様、お願いいたします。

 

経済指標予定

24日 未定 SARB政策金利発表
28-31日 未定 2021年第4Q失業率

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www.gaitame.com

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店頭FX(外国為替保証金取引)における新興国通貨取引のリスクについて
当社取扱通貨のうち、いわゆる新興国通貨に分類されるトルコリラ・南アフリカランドおよびメキシコペソ(MXN)はインターバンク(銀行間為替市場)における流動性が主要国通貨に比べ相対的に低く、経済指標発表のみならず金融政策変更やその他政治的要因、さらには地政学的リスク等の要因による突発的な相場急変動が起こりやすい環境下にございます。また、こうした急変動時には実勢インターバンクレートのスプレッド(BidとAskの差)も平常時に比べ大幅に拡大する傾向にあり、その場合には当社でもやむなく提示スプレッドを一時的に拡大することがございます。あわせて、相場状況により「ダイレクトカバーの対象となる注文」の基準Lot数(最低数量)を一時的に変更する場合がございますので、あらかじめご承知おきくださいますようお願いいたします。これら新興国通貨のお取引、およびこれらを対象とするキャンペーンへのご参加に際しては、以上につきあらかじめご留意のうえ、ポジション保有時、特に法人会員様の高レバレッジ取引における口座管理には十分ご注意くださいますようお願い申し上げます。以上の新興国通貨それぞれのリスク、および直近時点でのリスクレポートにつきましては、こちらのページをご参照願います。
新興国通貨が高金利である理由について
新興国に分類される国々は概して政治リスクや財政リスクが先進国よりも高く、したがってその経済的信用度は相対的に低い水準にあります。こうした条件下では海外投資家の資金を呼び寄せられず、経済発展の支障となるため、金利を上げたり税金を安くしたりすることで、信用度の低さを補いうる投資環境を構築しようとします。そのため新興国通貨は一般に先進国通貨よりも高金利となる傾向にありますが、前述したように各種リスクが高い水準にあることから、長期的には先進国通貨に比べて価値が下がる(=通貨が下落する)条件を備えているともいえます。
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