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FX「ウクライナ・トルコ両国と関係が深いが、NATOにつく。リラ踏ん張る」トルコリラ見通し

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総括

FX「ウクライナ・トルコ両国と関係が深いが、NATOにつく。リラ踏ん張る」トルコリラ見通し

通貨最下位、株価2位
予想レンジ トルコリラ/円 7.6-8.6

(ポイント)
*トルコは黒海のロシア軍の船の航行を制限する
*ウクライナ危機で一時7.66まで下落
*21年GDPは11%成長、ただ22年は3.5%成長に減速か
*1月貿易赤字は拡大
*リラ急落時は介入実施か
*リラ預金増加、外貨預金減少
*政策金利は14.0%で据え置き
*リラは最弱、株価指数は最強
*ウクライナ危機での地政学的リスクはある
*フィッチが格下げ
*トルコの経済モデルは為替相場の安定ということでは進んでいる
*主要食品の付加価値税を1%に引き下げ
*1月消費者物価は48%へ上昇
*JPモルガンは5月にインフレが55%まで上昇するとしている
*トルコ実業界はリラの対ドルレートを9から14の間で推移することを望む

(ウクライナ危機で一時7.66まで下落も、その後反発)
同じ新興国・高金利通貨の南アランドは年初来首位、メキシコペソは2位。今月も堅調だ。トルコリラは年間、月間でも最弱だ。やはり南ア、メキシコと比べれば貿易、経常収支の赤字の改善見通しがない。
リラ特別預金で対円8.5で持ちこたえていたが、ウクライナ危機で7.66まで下落した。現在は8.3まで回復。リラ特別預金は2月18日まで残高は増え、外貨預金残高は減少し政府の望む展開となっている。

 (急落時には介入出動か)
ウクライナ危機では距離的に近いリスクどころか、黒海でロシア船の航行を許可するかどうかの当事者的立場にも立たされている。またエネルギーを始め資源輸入国なので更なるインフレ高騰の危機も想定される。これでリラが急落すれば、リラ特別預金の為替差損の財政支出が増えてしまう。それもあって、今回の急落時は為替介入があったと観測されている。

(21年GDPは11%成長。22年は減速か)
 4Q・GDPは前年比9.1%増。2021年通年では11.0%増と10年ぶりの高成長となった。新型コロナウイルスによる打撃からの力強い回復が示されたが、リラ急落によるインフレ高進やウクライナ危機を受けた観光低迷で今年は急減速するとみている。
 前期比では1.5%増加した。21年の内訳は、サービス部門が21.1%増、情報・通信部門が20.2%増、農業部門が2.2%減、建設部門が0.9%減。
エルドアン大統領は、非正統的な利下げを通じて経済成長・雇用・投資・輸出を押し上げる経済政策を実施。しかし大幅な金融緩和で昨年末に通貨危機が発生しインフレ率が50%近くまで上昇。22年は成長期待が急速にしぼんだ。22年は3.5%に減速すると予想されている。
ウクライナ危機は逆風を強める。インフレ高止まりが長期化し、観光回復を阻害する。海外観光客はロシアやウクライナが約4分の1を占める。

(1月貿易赤字急増)
 1月の貿易統計は、赤字額が前年同月比234.9%増の102億6000万ドルと急増した。輸入が50%以上増え、エネルギー輸入は過去最高を記録した。
1月の輸入は54.2%増の278億5000万ドル。エネルギー輸入は236%増の88億2000万ドルだった。輸出は17.2%増の175億9000万ドル。
トルコは金利を低水準に抑え、輸出を増やすことにより経常収支の黒字化を目指している。しかしロシアのウクライナ侵攻によりエネルギーコストが上昇し、経常収支の改善は一段と困難になるとみられる。

(リラ預金増加、外貨預金減少)
トルコ政府は為替ヘッジ付きリラ預金を増加し、外貨預金を減少させたい意向であるが、着実に進展している。それでもリラが上昇しないのは貿易・経常赤字に寄るものだ。

テクニカル分析(トルコリラ/円)

一時、ボリバン3σ下限下抜くも介入で反発か

 日足、一時ボリバン3σ下限も下抜き7.667をつける。その後ボリバン内へ戻る。2月24日-28日の上昇ラインがサポート。12月11日-18日の下降ラインが上値抵抗。5日線下向き。雲に入れず
週足、12月20日週-2月21日週の上昇ラインがサポート。12月20日週-2月21日週の下降ラインを上抜く。
 月足、小動きの中、12月に続き1月も陽線。ただまだボリバン2σ下限。11月-12月の下降ラインが上値抵抗。
 年足、7年連続陰線だが22年1月は陽線となった。2月はまた陰転。18年-20年の下降ラインが上値抵抗。

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メルハバ

ロシア軍艦の海峡通航制限可能に

トルコ政府は、ロシアによるウクライナ侵攻は「戦争」だとし、国際条約に基づきダーダネルス、ボスポラス両海峡の軍艦の通過を制限すると表明した。
 トルコ政府はこれまで、ロシアのウクライナ侵攻は「軍事作戦」だとしていた。だが、チャブシオール外相は「もはや軍事作戦ではなく戦争だ」と指摘。「ロシア、ウクライナ双方の軍艦にモントルー条約が適用されることになる」と語った。
 モントルー条約はトルコの海峡管理権を定めたもので、1936年に発効した。戦時に脅威が認められる場合、軍艦の通航を禁止する権限がトルコに与えられている。
 ロシアの軍艦が黒海に展開するには、まずダーダネルス海峡を通過しなければならないが、ウクライナはトルコに対し、ロシア艦船の通航を認めないよう求めていた。


情報提供元:FX湘南投資グループ
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