トルコ中銀は17日の金融政策決定会合で、政策金利を14.00%に据え置く公算が大きい。トルコ当局は昨年後半以降、金融政策ではなく為替政策で物価の安定を図る考えを示している。当局が相次いで打ち出した為替安定策には、リラ建て預金に対する目減り分の補償、輸出代金の25%をリラで預け入れることを義務化、家計保有の金(ゴールド)をリラに戻すことを促進、などリラの国外流出を抑制する方策が並ぶ。昨年後半に見られたリラ安とインフレ上昇の悪循環を再発させかねない利下げとはしばらく距離を置くと見られている。
当分の間、中銀が利下げを行わず、このままリラ相場が安定するのならば、日本円との金利差が大きいトルコリラへの投資には妙味があるかもしれない。ただし、トルコが金融引き締めなしでインフレを収束させられるかは不透明と言わざるを得ない。ウクライナ情勢の緊迫化による原油価格の上昇もトルコのインフレを助長する公算が大きい。もし、インフレ率が明確に低下しなければ、リラ安の動きが再燃してもおかしくないだろう。なお、大手格付け会社フィッチは、インフレ高進を巡るリスクを背景にトルコの格付けを一段階引き下げ、格付け見通しも「弱含み」とした。名目金利(表面上の金利)の高さに着目したリラ投資には、インフレ高進による実質金利(インフレ調整後の金利)の大幅マイナス化というリスクがある事に留意したい。
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