今週の注目通貨ペアはこれだ!
■ ポンド/円 上値追いの可能性が高いのかも・・・
先週は、月曜日に安値を付け、水曜日に高値を付ける展開でした。先々週の上伸の流れを受け継ぎ、先週は上値追いの動きが期待されましたが、何とも強烈だったのが火曜日の陽線の出現です。先々週の高値を超えたところから一気に157円台乗せを実現、水曜日も上値追いの動きが続きました。木曜日はやや荒い値動きで156円手前まで下押ししたものの結局戻し、金曜日も陽線の出現で結局高いレベルを維持しての越週となっています。
移動平均線は、3本とも上昇しました。中期・長期の移動平均線がゴールデンクロスを実現し、3本の移動平均線の上側に実体線が位置していて、実体線>短期>中期>長期という並び順が形成されていますので、上昇トレンド入りの様相が鮮明になったという評価でよいと思います。MACDもゼロライン越えから上昇基調を維持していて、売り方の買い戻しを促す役割を果たしています。
今週は、買い先行で臨みたいところです。と言うよりも、買い先行で臨まざるを得ないといった表現の方が妥当でしょうか。先週の戻り高値を超えてしまうと残るターゲットは昨年10月の戻り高値のみという状況になりますし、チャートを遡るとそれは、2016年6月以来の水準ということになりますので、やはり上伸期待に拍車がかかる展開が待ち受けているような気がします。
その他 通貨ペア分析
■ ドル/円 上値への未練は残っているが・・・
先週は、月曜日に安値を付け、火曜日に高値を付ける展開でした。年末年始ということもあり参加者が少ない状況が続きましたが、年末にかけての上昇トレンドが崩れることはなく、一気に11月の戻り高値を更新する動きとなりました。しかし、その後は徐々に上値を切り下げる展開となり、週末は実体線が短期の移動平均線水準を下回る形での越週となっています。ただし、先週火曜日の胴体部分を全て埋め尽くしたわけではなく、上昇トレンドが崩れたという判断には遠いと思います。
今週は、少し様子を見てみたい感じがします。ただし、底打ちを確認して切り返すようであれば買い参戦のチャンスは当然に想定しておく必要があるでしょう。例えば、先週金曜日の高値越え、先週木曜日の高値越えが見られるようであれば、積極的に買い参戦したいイメージで考えています。一方、下側のリスクについては、それほど大きくはないと思いますが、売りで入る必要までは感じません。
■ ユーロ/円 高く引けた点を評価すれば上なのかも・・・
先週は、月曜日に安値を付け、水曜日に高値を付ける展開でした。先々週、実体線が長期の移動平均線を上抜けした勢いを引き継ぎ、火曜日・水曜日に戻り高値を更新する動きとなりました。木曜日は陰線の出現で下押ししましたが、金曜日の陽線で再度跳ね返し、実体線は高い位置での越週となっています。何とも微妙なところではありますが、上値追いの可能性はまだ消え去っていない状況と言えるのではないでしょうか。
今週は、気持ち買い先行スタンスで臨みたい感じがしています。やはり、先週木曜日の陰線を金曜日の陽線で跳ね返したパワーは侮ることができず、実体線が再度先週の高値を超えてくるような展開が見られれば、売り方の買い戻しが期待できるように思うのです。下側のリスクも無くはありませんが、先週火曜日の陽線がフックになっていて、急落の可能性はあまり高くないような気がします。買い先行スタンスで臨める相場に転じつつある可能性を感じます。
■ オージー/円 先週後半の失速は買い方にショック・・・
先週は、月曜日に安値を付け、木曜日に高値を付ける展開でした。火曜日の陽線で戻り高値を更新したところまではよかったのですが、水曜日は上ヒゲを伴って小陰線、翌木曜日の陰線の出現で先週火曜日の陽線のゲインをほとんど失ってしまい、金曜日も中途半端な動きに終始したことで、他の対円の通貨ペアが円安方向に動いているのと非常に対照的な動きとなってしまいました。
今週は、少し様子を見てみたい感じがします。対円の通貨ペアが買われるとしても、オージー円を選好する理由はないと思いますし、先々週までの買い戻しの勢いを考えると、下側に大きなリスクが控えているようにも思いません。オージーという通貨にユニークな材料が出て下向きに動くとすれば、比較的大きな陰線が出現して3本の移動平均線の下側に実体線が潜り込むような状況が想定されます。そういった状況を迎えてから売り始めても遅くないような気がします。
■ ユーロ/ドル 売られないのかも・・・
先週は、月曜日に高値を付け、火曜日に安値を付ける展開でした。先々週の金曜日は終値ベースでもみ合いの上限を試しており、先週は上値追いの動きが想定されましたが、やはり上側に控えている長期の移動平均線が気になるのか、週初から陰線が出現し、下値を試す展開となりました。ただ、下値を追いかけるような動きは見られず、逆に週末にやや大きめの陽線が出現、再度1.13台の後半を攻める展開となっています。
今週は、リスクを取るとすれば買い先行で臨みたい感じがしています。ただし、それはやはり先週金曜日の陽線を頼った話、上側に悠然とそびえる長期の移動平均線を容易に突破できるようには思えませんので、戻れば戻っただけ戻り売りを浴びせられることを覚悟の上で買い進む必要があるのではないでしょうか。もみ合いが続いているだけに、上がれば買い、下がれば売りという判断に傾きやすいところですが、トレンドの発生の端緒を見極めることに注力したい局面と言えそうですね。
今週のチャートリーディング ~相場の強さ~
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