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投資が怖い理由とは?「ゼロから始めるFX入門」~キャピタルゲインとインカムゲイン~

f:id:navimedia:20210812184605j:plain画像=PIXTA
 FXで利益を得る方法は2種類あります。
 ひとつは異なる通貨を売買することによって得られる「キャピタルゲイン」。もうひとつは通貨ペアを持ち続けることで発生するスワップポイントによる「インカムゲイン」です。
 このふたつの利益についてどのように考え、どのように獲得するべきなのか、詳しく解説してみましょう。

キャピタルゲインとは

 投資におけるキャピタルゲインとは、「資産の売買による利益」という意味です(キャピタルは「資産」の意)。
 売買の対象は投資商品次第ですが、FXにおけるキャピタルゲインとは、通貨の売買で得られる為替差益です。

FXでは「米ドル/円」「ユーロ/米ドル」など、異なる通貨ペアで取引を行います。
「米ドル/円」の通貨ペアを「1ドル=100円」で買ったとします。
これは「ドルを買って円を売っている」状態です。

 その後、為替が変動し「1ドル=110円」になったときに売ることにします。
すると100円で買ったドルを110円で売ることになりますので、110円-100円=10円の差益が得られます。
 この10円こそが「キャピタルゲイン」です。

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FXでは、取引する通貨ペアを選び、売買のタイミングや数量などを選択しながら、このキャピタルゲインをいかに大きくするかが、収益を獲得するうえで、とても重要になります。

「売り」でも「買い」でもキャピタルゲイン

 株式や債券などの金融商品で、キャピタルゲインを得るためには、「安く買って高く売る」のが一般的です。
 ところが、FXでは「安く買って高く売る」「高く売って安く買い戻す」のいずれでも、キャピタルゲインを得られます。
 「1米ドル=110円」という為替レートが今後下がると予想される場合、現実には手元に米ドルを持っていなくても「1米ドルを売って110円を買う」ことができます。

 その後、相場が変動して「1米ドル=100円」になったときに、「110円で売った1米ドルを100円で買い戻す」と、110円-100円=10円の差益が得られるのです。

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 このようなことが可能なのは、FXが証拠金を担保にして、異なる通貨同士を売買する仕組みになっているからです。
 為替相場が上昇しても、下降してもキャピタルゲインを得られるのはFXならではの特徴といえるでしょう。
 なお、FXでは、ある通貨を買っている状態、または売っている状態を「買いポジション」「売りポジション」と呼びます。
「今後高くなる」と予想される通貨なら「買いポジション」を持ち、反対に「安くなる」と予想される通貨なら「売りポジション」を持つのが基本です。

コツコツとスワップポイントでインカムゲインを得る

 インカムゲインとは、株式や債券、不動産などを保有することで、継続的に得られる利益のことです。
 たとえば、株式の配当金、債券の利子、不動産の家賃収入などのことです。
FXにも「スワップポイント(金利差調整分」と呼ばれるインカムゲインがあります。
それは、各国の通貨間の金利差によって発生する利益です。

 外国為替市場で取引される各通貨の金利は、各国の中央銀行が設定する政策金利に応じて異なります。
 このうち金利が低い通貨を売って金利が高い通貨を買っていると、その金利差調整分がほぼ毎日発生します。これがスワップポイントです(※)。

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 なお、スワップポイントはポジションを「オーバーナイト(翌日まで持ち越す)」しなければ発生しません。スキャルピングやデイトレードのような短期売買では獲得できないので注意してください。

※ スワップポイント(金利差調整分)について 通貨ペアを構成する通貨のうち、相対的に高金利の通貨を売った場合、または相対的に低金利の通貨を買った場合には、その取引数量相当のスワップポイント(通貨ペアを構成する両通貨の金利差の調整額)の支払い額が日々蓄積され、時間の経過に比例して損失額が大きくなりますのでご注意ください。
 また、現時点でスワップポイントを受け取れるポジションであっても、将来にわたって通貨ペアを構成する両通貨の金利差が縮小または逆転した場合には、その受け取り金額が縮小したり、反対に支払いへと転ずる可能性がございます。

インカムゲインをより低リスクで効率的に得る方法

1)金利差の大きい通貨ペアを選択する

 スワップポイントは両通貨の金利差が大きいほど多くなります。
そのため、低金利通貨と高金利通貨の組み合わせほど、スワップポイントは獲得しやすくなります。
 「高金利通貨」と呼ばれるメキシコペソやトルコリラと日本円の組み合わせは、スワップポイント狙いのトレーダーから高い人気を得ています。

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2)スワップポイントの有利なFX会社を選ぶ

 スワップポイントは同じ通貨であっても各FX会社で少しずつ異なります。
スワップポイントを重視するトレーダーは、各FX会社が公表するスワップポイントの数値に注目すると良いでしょう。

3)通貨国の情勢を注視する

 スワップポイントは各国中央銀行の政策金利で変動します。
ポジションを持つ通貨国の金利が下がると、スワップポイントが少なくなったり、マイナスに転じたりすることがあります。
 高金利の新興国通貨はスワップポイントも多く、魅力的ですが、政変や紛争などがきっかけで暴落するリスクがあります。
 新興国通貨を取引する場合は、常に政治・経済、社会情勢、周辺国との国際関係にアンテナを張っておくことが重要です。

4)レバレッジをかけすぎない

 高金利通貨国はインフレ率が高くなる傾向にありますが、その多くは経常赤字で他国から借金をしていることが一因です。
 これが有事になると、貸していた資金を自国へ引き揚げるためにドルなどに換金する動きが強まります。その結果、その国の通貨が売られて大きく下落することがあるのです。
通貨が暴落してしまうと、獲得したスワップポイント以上に為替差損が発生する可能性があります。
 そのため、高レバレッジで運用していると、強制ロスカットでポジションが決済されるかもしれません。
 こうした事態を避けるには、レバレッジを低く抑えた長期運用が望ましいでしょう。
その際、FXの積立投資を利用する方法もあります。
 定期的にコツコツと購入することで「ドルコスト平均法」に従い、購入価格が平準化されます。
 また、外為どっとコムの「らくらくFX積立」の場合は購入する通貨単位が最小で1通貨単位、レバレッジも3倍までとなっているので、リスクを抑えた投資が可能になります。

目的に合わせてトレードスタイルを選ぶ

 本記事ではFXにおける2種類の利益について解説してきました。
大切なことは「キャピタルゲイン」ならスキャルピングやデイトレード、「インカムゲイン」であれば、スイングトレードやFX積立など、それぞれに合ったトレードスタイルがあるということです。
 自分はどちらの利益を狙っているのか、目的を明確にしてポジションを持つようにしましょう。

Pickup編集部

media.gaitame.com

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