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景気減速で株価下落、人民元はドルとともに動くシステム、統制・規制強化

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総括

景気減速で株価下落、人民元はドルとともに動くシステム、統制・規制強化

(通貨3位 株価14位)

予想レンジ 人民元/円 16.7-17.2

(ポイント)
*7月小売売上や鉱工業生産も減速
*金融政策のさらなる緩和は示されていない
*インターネット規制の草案が公表された
*人民元は株ほど売られず安定している
*7月貿易統計では輸出入ともに伸び悩んだ
*7月CPIは前年比1%上昇、目標は3%
*景気減速で年内利下げ予想も出てきている
*7月の製造業PMIは4か月連続悪化
*日本と比べるとコロナ感染者は少ない
*ハイテク産業、民間教育産業、フードデリバリー産業に対する締め付け強化
*一方、育児産業は優遇
*米中の制裁合戦は続く
*米中首脳「遠からず」会談 秋か
*対米関係は悪化しているが貿易量は増加
*21年は8.4%の成長見通し

(景気減速で株安、人民元は安定)
米中対立や中国自らの終りの見えない規制・統制強化、景気減速で株価は弱い(といっても今年は日経平均のパフォーマンスと同程度)が人民元は12通貨中で3位と安定している。ドルの比重の高いバスケット通貨制を採用しているが、ドルも今年はここまで安定しているので、それに追随している。経済は製造業PMIの悪化、輸出入の伸びの縮小、自動車販売の減少などで減速している。年内の金融緩和の期待も出ている。ゴールドマン・サックス、JPモルガン、モルガン・スタンレーは、中国の経済成長率見通しを引き下げた。 サプライズがあるとすれば、検討が始まったと言われているイエレン米財務長官の今後数カ月以内の訪中が決定することだろうか。

(7月小売売上や鉱工業生産も減速)
7月の鉱工業生産と小売売上高はともに前年同月比の伸び率が6月から鈍化し、予想も下回った。輸出の減速と新型コロナウイルスの国内感染拡大で景気の下振れ圧力が強まる兆候が見られている。
鉱工業生産は前年同月比6.4%増と、6月の8.3%増から伸びが鈍化した。予想(7.8%増)も下回った。
7月の小売売上高は前年比8.5%増。予想の11.5%増を下回り、6月の12.1%増から伸びが大幅に鈍化した。
中国経済は新型コロナウイルスのパンデミック前の水準を回復しているが、原材料価格高や世界的なサプライチェーンのボトルネックを背景に景気拡大の勢いが弱まっている。また、7月の国内のコロナ感染拡大で複数の地方当局は封鎖措置を実施し、企業活動も一時的に制限した。一連の措置は旅行や接客業などのサービス部門に打撃を与えている。

(金融政策は)
人民銀は7月に予想外の預金準備率引き下げを発表。その一方で、2Qの金融政策報告では政策の安定を強調し、市場で浮上していた利下げなど積極的な金融緩和期待に水を差した。
ただ、新型コロナウイルスのデルタ株の感染拡大や、豪雨・洪水、最近の統計で浮き彫りになった景気の減速を踏まえると、一段の緩和措置が必要だと見る向きが多い。

(インターネット規制草案お意見公募)
中国の国家市場監督管理総局は、インターネット部門の不公正競争を禁止するルールの草案をウェブサイトに公表した。
 個人情報の利用も制限する。大手ハイテク企業の取り締まりをさらに強化する形となった。草案によると、事業運営者はトラフィックを乗っ取ったり、ユーザーの選択に影響を及ぼす目的でデータ、アルゴリズム、その他技術的手段を利用することを禁じられる。
また、他の事業者のデータを不正に取得・利用する目的で技術的手段を利用することや、他の合法的なインターネット製品・サービスに対し、悪意ある形で互換性を阻害する障壁を構築する技術的手段を利用することも禁じられる。
さらに、競合他社の評価を傷つけるために誤解を招くような情報を捏造・拡散することや、電子商取引企業がライバルプラットフォームへの出店をやめさせるために利用する「二者択一」と呼ばれる商慣行なども禁じられる。違反があった場合は、第三者機関を雇ってデータを監査することがあるとしている。
国家市場監督管理総局は、反競争的な行為や独占的な行為を制限するため、アリババやテンセントなど大手ハイテク企業の取り締まりを相次いで強化している。
今回の草案については、9月15日まで意見を公募する。

テクニカル分析(人民元/円)

ボリバン往復、2σ下限から反発

 日足、ボリバン2σ上限近くから下限へ下落し反発。8月17日-18日の上昇ラインがサポート。8月13日-8月18日の下降ラインが上値抵抗。5日線下向き。雲の下。
 週足、ボリバン2σ上限に達してからはじり安。ボリバン中位を割り込む。4月19日週-7月26日週の上昇ラインがサポート。6月28日週-8月9日週の下降ラインが上値抵抗。
 月足、20年8月の対円15.11から始まった連続月足陽線は10か月で終り、11か月とならず。その後は小反落。4月-7月の上昇ラインがサポート。5月-7月の下降ラインが上値抵抗。
 年足、11年-20年の上昇ラインがサポート。18年-19年の下降ライン上抜く。 16年-18年の下降ラインも上抜く。

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チーファンラマ

尖閣周辺海域の漁を解禁

中国政府が独自に設けている東シナ海などでの禁漁の期間が、8月16日で終わり、南部福建省の港でも、多くの漁船が一斉に出港した。対象の海域には、沖縄県の尖閣諸島周辺も含まれており、漁業当局は政治的に敏感な海域で操業しないよう指導しているということだが、指導が徹底されるのか注目される。

情報提供元:FX湘南投資グループ
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