※「G.COMデイリーレポート」は2021年6月10日(木曜日)をもって更新を終了いたします。長らくご愛読いただきありがとうございました。注目通貨ペアについては、継続する他レポートにて引き続きお伝えしてまいります。
いま最もホットな通貨ペアを日々ピックアップ!
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6月8日(火)メキシコペソ/円
基調
底堅い
目先の注目材料
・国際商品価格、主要国株価
・6/9 メキシコ5月消費者物価指数
中間選挙、市場は与党の「ほどよい勝利」を好感
6日に投開票されたメキシコ中間選挙は、注目の下院議会選(定数500)でロペスオブラドール大統領率いる与党・国家再生運動(MORENA)が第1党の座を維持する見込みとなった。ただ、MORENA単独では過半数の維持に失敗。連立政党を加えた与党連合の合計議席でも憲法改正に必要とされる3分の2には至らなかった。
ペソは、この暫定結果を受けて上昇しており、対円では7日に1ペソ=5.535円前後まで上値を伸ばして約1年3カ月ぶりの高値を付けた。ロペスオブラドール大統領は2018年の就任以来、エネルギー産業の民間開放などに反対の立場をとり、国営企業を優遇する姿勢を示している。自由競争を是とする市場としては、今回の選挙で大統領の影響力が低下する事を歓迎している模様だ。かといって、政局が不安定化するほどの議席数減少ではない事にも安心したと見られる。市場は、与党連合の「ほどよい勝利」を好感する格好でペソ買いを強めており、当面は強含みの推移が期待できそうだ。
もっとも、ペソ相場の次の焦点はメキシコ中銀の金融政策に移ると見られ、市場は明日9日に発表される5月消費者物価指数の結果に注目する事になろう。市場予想は前年比+5.86%となっており、前月の+6.08%からやや減速する見通しだ。ただ、中銀のインフレ目標(2-4%)を大きく上回る水準で高止まりが続く見込みであり、「メキシコ中銀の次の一手は利上げ」とする市場の見方に変化が生じる可能性は低いだろう。
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