いま最もホットな通貨ペアを日々ピックアップ!
その動向や見通し、注目材料をコンパクトにお伝えします。
6月2日(水)トルコリラ/円
基調
下値不安
目先の注目材料
・6/3 トルコ5月消費者物価指数、トルコ5月生産者物価指数
・主要国株価、国際商品価格
上値重いが下値は脆い
本日未明、トルコのエルドアンが利下げに言及した事でトルコリラ/円相場が急落した。エルドアン大統領はトルコメディアのインタビューに対し「金利を引き下げれば投資の負担が軽減される」と指摘。「きょう、中銀総裁とも話した。確かに金利を下げる必要がある」「7月、8月に金利が低下し始める必要がある」などと述べた事が報じられた。
これを受けてリラ/円は一時12.23円前後まで下落したが、その後は下げ渋っている。ただ、欧米市場の2次反応的な下落には注意が必要だろう。また、明日に発表が予定されているトルコ5月消費者物価指数にも警戒が必要だ。市場予想では前年比+18.20%に加速すると見られている。利下げが現実味を帯びる中でのインフレ加速は通貨リラの下押しに繋がる公算が大きい。なお、同時に発表されるトルコ5月生産者物価指数は前年比+36.40%と、激しい上昇が見込まれている。当面のトルコリラ/円相場は、上値が重い一方で下値が脆い地合いが続きそうだ。