いま最もホットな通貨ペアを日々ピックアップ!
その動向や見通し、注目材料をコンパクトにお伝えします。
5月31日(月)豪ドル/NZドル
基調
波乱含み
目先の注目材料
・6/1 RBA政策金利
・主要国株価、国際商品価格
RBAタカ派化の思惑くすぶる
NZ中銀(RBNZ)が来年中の利上げを示唆した事からNZドル高が進み、一時1豪ドル=1.0601NZドル前後まで下落していた豪ドル/NZドル相場は、足元でやや値を戻している。本日は1.0657NZドル前後まで上昇する場面もあった。明日の豪中銀(RBA)理事会を前に、豪ドルを買い戻す動きが出ているようだ。RBAは政策金利と3年債利回りの誘導目標を0.10%に据え置く公算が大きいものの、一部には金融政策正常化に向けた地ならしが始まるのではとの思惑がくすぶっている模様。
RBAはこれまで、豪経済は予想以上に回復しているとしながらも、利上げの条件が整うのは早くても2024年になるとの見通しを維持してきた。隣国のRBNZが利上げに言及した事で、RBAもタカ派化するとの思惑が浮上するのは無理もないところだろう。ただ、RBAは債券購入の枠組みについて7月会合で検討すると表明しており、これより前に見通しを大幅に修正する公算は小さいと考えられる。市場にくすぶるRBAの金融政策正常化への期待が失望に変われば、豪ドル/NZドル相場は再び1.0600NZドル割れを試す可能性もあろう。明日のRBA声明に注目したい。
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