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5月25日(火)NZドル/円
基調
上値重い
目先の注目材料
・5/26 NZ中銀政策金利
・主要国株価、国際商品価格
市場はNZ中銀のタカ派化を期待
明日26日、NZ中銀(RBNZ)が金融政策委員会を開催する。市場には、RBNZがカナダ中銀に続き、比較的早い段階で金融緩和の巻き戻しに動くとの期待があるだけに、明日の決定に注目が集まっている。もっとも、今回は政策金利であるオフィシャルキャッシュレート(OCR)は0.25%に据え置かれる可能性が高く、大規模資産購入プログラム(LSAP)の規模も1000億NZドルに維持される公算が大きい。
前回4月会合では、「消費者物価上昇率が年率2%の目標中間点で持続的に推移し、雇用が持続可能な最大レベルに達するかそれを上回ると確信が持てるまで、現行の景気刺激的な金融政策設定を維持することで一致」「これらの要件を満たすにはかなりの時間と忍耐が必要」などとした上で「必要なら金利を引き下げる用意がある」と表明した。
とはいえ、今月に入りNZ1-3月期失業率が4.7%に低下した他、RBNZが聞き取り調査をまとめた2年先のインフレ期待が2.05%に上ブレするなど、NZ経済の順調な回復ぶりを示すデータが多数示されている。こうした中、市場はRBNZの「次の一手」は利下げではなく利上げと見ており、NZ大手金融機関の中には2022年中の利上げ開始を予想するところも出始めた。前回は、慎重姿勢を維持したRBNZのスタンスに変化があるか注目したい。
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