東京市場オープニングコメント
「ドル・円は主に109円台前半で推移か、リスク回避的なドル売り抑制も」
17日のドル・円は、東京市場では109円50銭から109円15銭まで下落。欧米市場では、109円33銭まで戻した後、109円08銭まで下落したが、109円24銭で取引終了。本日18日のドル・円は主に109円台前半で推移か。アジア諸国の株式市場の動向を見極める展開となりそうだが、リスク回避的なドル売りは一巡しつつあるようだ。ドル・円は109円台前半でもみ合う状態が続く可能性がある。
17日発表された5月NY連銀製造業景気指数は24.3と4月実績の26.3を下回ったものの、市場予想をやや上回った。支払価格指数が上昇しており、米長期金利の低下を阻む一因となったようだ。市場関係者の間からは「4月小売売上高がさえない結果となったことから、インフレ急伸の可能性は低下した」との声が聞かれている。一方、米連邦準備制度理事会(FRB)クラリダ副議長は17日、「米国経済は極めて流動的な時期」、「インフレ見通しに上昇圧力がかかる恐れがあるとデータで示された場合、FRBは対応する」と述べており、インフレ進行のリスクは消えていないことを示唆した。ただ、FRBはインフレ率の上昇は一時的との判断を変えていない。個人消費、雇用、物価関連の指標が大幅に改善する前に量的緩和策の規模縮小についてFRBが議論を開始する可能性は低いとみられる。
《午前8時現在》 ドル・円: 108.80円-109.80円 108円台後半でドル買い興味
ユーロ・円: 132.20円-133.20円 132円台前半でユーロ買い興味
豪ドル・円: 84.30円-85.30円 84円台前半で豪ドル買い興味
通貨別分析
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