目次
▼14日（金）の為替相場
（１）：米4月小売 冴えない結果に
（２）：インフレ懸念緩和でクロス円下落
（３）：英首相 インド型変異株に懸念
14日（金）の為替相場
期間：14日（金）午前6時10分～15日（土）午前5時55分 ※チャートは30分足（日本時間表示） 出所：外為どっとコム
（１）：米4月小売 冴えない結果に
米4月小売売上高は前月比±0.0％と市場予想（+1.0％）を下回った。ただ、3月分が前月比+10.7％へ大幅に上方修正（修正前+9.8％）された。自動車を除いた売上高も前月比-0.8％と、予想（+0.6％）に反して大幅に落ち込んだが、3月分は+9.0％に上方修正（修正前+8.4％）された。これを受けてドル/円は109.18円前後まで下落したが、ドル売りの勢いは鈍かった。なお、その後に発表された米4月鉱工業生産も、前月比+0.7％と予想（+0.9％）を下回ったが、3月分が大幅に上方修正（+1.4％から+2.4％へ）された。
（２）：インフレ懸念緩和でクロス円下落
米4月小売売上高などの冴えない結果を受けて、過度なインフレに対する懸念が和らぐ中、米国株が上昇。ドル/円やクロス円は強含んだ。ただ、ドル/円は米長期金利の低下が重しとなり伸び悩んだ。
（３）：英首相 インド型変異株に懸念
ジョンソン英首相は、翌週17日から予定しているイングランドにおけるロックダウン（都市封鎖）の緩和について「延期する必要はない」としたものの、「インド型変異株が私たちの前進に深刻な混乱をもたらす可能性があり、6月に（ロックダウン解除への）次の第4ステップに移行するのが難しくなるかもしれないと言わざるを得ない」と述べた。
14日（金）の株・債券・商品市場
外為注文情報
【情報提供：外為どっとコム】
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本日の見通し
ドル/円の見通し：一目雲中でもみ合い
14日のドル/円は終値ベースで約0.1％の小幅安。米4月小売売上高が予想を下回り、米長期金利が低下した事から109.18円前後まで弱含んだが、米国株の上昇を眺めて下げ渋ると109.36円前後で取引を終えた。高値は東京市場で付けた109.65円前後で、日足一目均衡表の雲上限が上値を抑えた格好だ。
本日は、109.79円前後までせり上がった雲上限を超えるのは難しいと見られ、雲の中でもみ合う展開が続きそうだ。下値のメドは109.06円前後を通る一目均衡表の転換線だろう。インフレ懸念が緩和した事で米長期金利の低下が見込まれる中、ドルの上値は重いと見られるが、一方でインフレ懸念の緩和で主要国の株価は上昇が期待できる事から、円の上値も限られそうだ。
注目の経済指標
注目のイベント
※発表時刻は予告なく変更される場合があります。また、予定一覧は信憑性の高いと思われる情報を元にまとめておりますが、内容の正確性を保証するものではございませんので、事前にご留意くださいますようお願いいたします。
