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その動向や見通し、注目材料をコンパクトにお伝えします。
4月22日(木)ユーロ/ドル
基調
波乱含み
目先の注目材料
・4/22 ECB政策金利、ラガルドECB総裁会見
・国際商品価格、主要国株価、米長期金利
ECBの姿勢に変化はあるのか
本日は、欧州中銀(ECB)理事会に市場の関心が集まっている。政策金利や量的緩和の枠組みは据え置きの公算が大きいが、将来的な政策正常化に向けて何らかのヒントが出るのではないかとの期待があるようだ。市場には、現行のパンデミック緊急購入プログラム(PEPP)による債券買い入れの終了(来年3月予定)に向けて、次回6月10日の理事会でその方針をアナウンスするとの見方がある。そうした中、今回はPEPPの買い取り枠(1.85兆ユーロ)を全額使い切らない見通しを強調するなどして、終了に向けた地ならしが行われるとの観測も出ている。
一方で、ECBは前回3月でPEPPによる買い入れを4-6月期に加速させる方針を示したばかりであり、わずかひと月あまりで方針転換を示唆する可能性は低いとの見方も根強い。ユーロ圏のコロナ感染拡大はいくぶん下火になったとはいえ、先行きが不透明である状況に変わりはない。この点からも、ECBがハト派姿勢を維持するとの見方は納得しやすい。
いずれにしても、見方が分かれている以上、ユーロはECB理事会を無風で通過する公算は小さいだろう。ラガルド総裁の記者会見も含めて、乱高下する展開に注意が必要となりそうだ。
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