目次
▼20日(火)の為替相場
(1):RBA議事録公表 豪ドル買い優勢
(2):英ILO失業率は予想を下回る
(3):新興国中心に新型コロナ再拡大
(4):リスク回避でクロス円続落
20日(火)の為替相場
期間:20日(火)午前6時10分~21日(水)午前5時55分 ※チャートは30分足(日本時間表示) 出所:外為どっとコム
(1):RBA議事録公表 豪ドル買い優勢
豪中銀(RBA)は4月理事会の議事録を公表。「雇用、インフレ目標が達成されるまで非常に支援的な金融条件を維持」「早くても2024年まで、失業、インフレの目標に到達することを予想していない」「目標に向けた進捗を支援するならば、さらなる債券購入の準備がある」などとして慎重な姿勢を示した一方、国内経済の回復は予想以上に進んでおり、2021年と2022年は基調を上回る景気拡大を続ける可能性が高いとする楽観的な見通しを示した。これを受けて豪ドルは買いが優勢となった。
(2):英ILO失業率は予想を下回る
英3月雇用統計は、失業率7.3%、失業保険申請件数1.01万件増(前回7.3%、6.73万件増)であった。また、12-2月の国際労働機関(ILO)失業率は4.9%と予想(5.0%)を下回った。一方、12-2月の週平均賃金は前年比+4.5%と予想(+4.8%)に届かなかった。
(3):新興国中心に新型コロナ再拡大
安寄りした米国株がさらに下げ幅を拡大した他、NY原油先物が急落した事から、リスク回避の豪ドル売り・円買いが強まった。インドやブラジルなど新興国を中心に新型コロナウイルスの感染が再拡大しており、世界的な景気回復への期待が後退した。豪ドル/円の下落が主導する形でドル/円や他のクロス円も弱含んだ。
(4):リスク回避でクロス円続落
リスク回避の動きが続く中、クロス円は続落。一方、ドル/円は豪ドルやユーロに対するドル買いの影響で下げ渋った。ユーロの下落については、ドイツで9月に行われる総選挙に向けて、野党・緑の党がメルケル首相率いる与党・キリスト教民主・社会同盟(CDU・CSU)の支持率を上回った事も重しになった。なお、環境保護を掲げる緑の党は前日に、選挙の顔となる首相候補に40歳の女性党首アナレーナ・ベアボック氏を選出した。
20日(火)の株・債券・商品市場
外為注文情報
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本日の見通し
ドル/円の見通し:107円台後半の攻防
昨日のドル/円は上値が重い展開。朝方の108.00円割れからは持ち直したものの、戻りは108.55円付近で頭打ちとなった。NY市場では株安・原油安と米長期金利の低下を受けて再び108.00円台へと押し戻された。
こうした上値の重さを踏まえると、107円台後半でサポートされるかどうかが本日の焦点となりそうだ。昨日安値の107.97円前後および、1-3月の上げ幅の38.2%押しにあたる107.77円前後、さらには日足一目均衡表の雲上限が107.74円前後にある。下値での買い意欲はそれなりに強いと見られるが、仮にこれらを割り込めば106円台への続落も視野に入るだけに、107円台後半の攻防に注目したい。
注目の経済指標
注目のイベント
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