目次
▼9日(金)の為替相場
(1):上海株下落で豪ドル弱含む
(2):独2月鉱工業 予想に反して低下
(3):米3月PPI 9年半ぶりの伸び
(4):ダウ平均、S&P 過去最高値を更新
9日(金)の為替相場
期間:9日(金)午前6時10分~10日(土)午前5時55分 ※チャートは30分足(日本時間表示) 出所:外為どっとコム
(1):上海株下落で豪ドル弱含む
中国3月消費者物価指数は前年比+0.4%、中国3月生産者物価指数は前年比+4.4%といずれも予想(+0.3%、+3.6%)を上回った。ただ、上海株が下落して始まった事などから豪ドルは弱含みの展開となった。
(2):独2月鉱工業 予想に反して低下
独2月鉱工業生産は前月比-1.6%と予想(+1.5%)に反して低下。独2月貿易収支も181億ユーロの黒字と、予想(203億ユーロの黒字)を下回った。
(3):米3月PPI 9年半ぶりの伸び
米3月生産者物価指数は前月比+1.0%、前年比+4.2%と、いずれも予想(+0.5%、+3.8%)を上回った。前年比の伸び率は2011年9月以来、9年半ぶりの高さとなった。これを受けて米長期金利が上昇するとドル/円は109.96円前後まで上値を伸ばした。なお、米労働省のウェブサイト上での発表は30分弱遅延した。
(4):ダウ平均、S&P 過去最高値を更新
NYダウ平均が引けにかけて一段高となった他、S&P500も上昇するなど、米国株が続伸。ただ、週末を控えたNYタイム午後の為替市場では全般的に取引手控えムードが強かった。なお、NYダウ平均とS&P500はいずれも終値ベースでの過去最高値を更新した。
9日(金)の株・債券・商品市場
外為注文情報
【情報提供:外為どっとコム】
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本日の見通し
ドル/円の見通し:109円台後半で底堅く推移
9日のドル/円は109円台後半へと反発。米長期金利の上昇に加え、週末を控えた持ち高調整の動きも相まって、109.96円前後まで上昇した。なお、米3月生産者物価指数は前年比+4.2%とほぼ10年ぶりの高い伸びとなった。
インフレ上昇観測が強まる中、明日13日に発表される米3月消費者物価指数も高い伸びが見込まれている。さらには、本日から明日にかけて1200億ドル規模の米国債入札が予定されている(短期債は除く)。米長期金利はインフレ期待と需給懸念で上昇しやすい地合いと言えるだろう。ドル/円も109円台後半で底堅く推移すると見られ、110円台の回復を試す動きとなりそうだ。
注目の経済指標
注目のイベント
※発表時刻は予告なく変更される場合があります。また、予定一覧は信憑性の高いと思われる情報を元にまとめておりますが、内容の正確性を保証するものではございませんので、事前にご留意くださいますようお願いいたします。