【ドル/円 第1ターゲットは112.22円】
ドル/円相場はアベノミクス日銀バズーカによって示現した125.85円からの長期レジスタンスラインを超え、5年あまりにも亘った円高のトレンドの終了が見えてきました。2016年には100円割れがありましたが、125円台の高値からの下落幅に対しての半値戻しが20年コロナショック前に付けた高値の112円台に合致。まずはこの水準を目指して上昇していると考えられます。
【そもそも金利上昇は続くのか】
特に金利上昇が加速した3月。SLR(補完的レバレッジ比率)の期限切れに備えた金融機関からの米国債の売りが膨らんだ可能性や、GPIFなど機関投資家らのリバランスに伴う米国債売りが出ていた可能性が推察されており、金利上昇の加速はカレンダー的特殊要因であった可能性が高いため、金利上昇のスピードは一服すると見ています。しかしながら米長期金利はボトムアウトしており、上昇トレンドは継続するものと考えています。債券王ジェフリー・ガンドラック氏が注目する指標として知られる「銅金レジオ」は上昇基調にあり、米長期債利回りはこれを追いかける形で上昇を続けていくと見ています。
※「銅金レシオ」金価格÷銅価格で算出。
【IMM通貨先物ポジションの円ショートに注目】
3月に入り、通貨先物市場の投機筋らのネットポジションが円買いから円売りに転じています。彼らの動向がトレンドを形成することも少なくなく、円買いポジションを解消する過程でドル/円相場は上昇を始め、今度は積極的な円売りポジションを形成しはじめたことはドル/円相場の上昇がまだ継続することを示唆しているものと思われます。
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【お知らせ】
4月2日金曜日、21時からスタートの「米雇用統計」ライブ配信に、大橋さんがゲスト出演される予定です。ぜひご覧ください。
【インタビュー前編】
【中編】【後編】
【過去出演動画】
大橋 ひろこ氏
フリーアナウンサー/ナレーター/個人投資家。福島県出身。アナウンサーとして経済番組を担当したことをきっかけに自身も投資を始め、現在では個別株、インデックス投資、投資信託、FX、商品先物と幅広く投資している。個人投資家目線のインタビューに定評があり、経済講演会ではモデレーターとして活躍する。自身のトレードの記録はブログで赤裸々に公表しておりSNSでの情報発信も人気。一時期は海外映画やドラマの吹き替えなど声優としても活動していたが、現在は経済番組に専念。現在ラジオNIKKEIなどで経済番組レギュラーを多数抱え、キャスターとしても多忙な日々を送っている。