シカゴIMM通貨先物ポジションの推移から為替市場の全体的な状況と投資マインドを読
み解きます。
目次
▼IMMポジション ユーロ/ドル
ユーロネットロング小幅に増加
ドル/円
IMMポジション ドル/円
ポイント
【円ネットショート大きく増加】
3月23日時点で円のポジションはドルに対して5.4万枚の売り越し(ネットショート)。
ショートが大きく積み増しに動いたことで、ネットショートは前週から1.6万枚増加。
期間中のドル/円相場は円安の流れにやや一服感が見られたものの、108円台後半~109円台前半を中心に高値もみ合いの展開。
日銀が長期金利の過度な上昇を容認しない姿勢を示した事もあって、投機筋の「円弱気」の見方が一層強まったと考えられる。
ユーロ/ドル
IMMポジション ユーロ/ドル
ポイント
【ユーロネットロング小幅に増加】
3月23日時点でユーロのポジションはドルに対して9.3万枚の買い越し(ネットロング)。
変動がなかったロングに対し、ショートが小幅にポジションを縮小させた事で、ネットロングは前週から0.3万枚増加。
欧州でのロックダウン延長の動きや新型コロナウイルスワクチン接種の遅れなどを背景とした、景気回復遅延への警戒感がユーロ相場の重しとなった。
もっとも、ユーロ/ドル相場が3月前半にも下げ止まった1.18ドル台前半に差し掛かった事で、投機筋は様子見姿勢を強めた模様。
ポンド/ドル
IMMポジション ポンド/ドル
ポイント
【ポンドネットロング小幅減少】
3月23日時点でポンドのポジションはドルに対して2.2万枚の買い越し(ネットロング)。
小幅にポジションを取り崩したロングに対し、ショートが積み増しに動いたことで、ネットロングは前週から0.7万枚減少。
期間中のポンド/ドル相場は、欧州景気の先行きに懸念が広がる中、約2週間ぶりに1.38ドル台を割り込んだ。
投機筋のポジションの変動は大規模なものではなかったが、ポンドに対する高値警戒感がじわりと広がり始めたように見える。
↓↓↓IMMポジションのソースはこちら
IMMポジション
「為替チャート|ドル/円(USDJPY)|60分足」はこちら
「高機能チャート(テクニカル分析)|ドル/円(USDJPY)|60分足」はこちら
「為替チャート|ユーロ/ドル(EURUSD)|60分足」はこちら
「高機能チャート(テクニカル分析)|ユーロ/ドル(EURUSD)|60分足」はこちら
「為替チャート|ポンド/ドル(GBPUSD)|60分足」はこちら
「高機能チャート(テクニカル分析)|ポンド/ドル(GBPUSD)|60分足」はこちら