南アフリカランド/円(4時間足)
※レポート内の為替レート・チャートは外為どっとコム「外貨ネクストネオ」を参照
直近1週間のポイント
・米長期金利上昇によるドル高圧力
☆コロナ変異種の急拡大で景気不安
・ドル反落でランド持ち直し
足元の南アフリカランド/円は2カ月ぶり安値へと下落
新年早々に7.00円台を割り込んだランド/円はその後も下落基調が続き、11日には昨年11月9日以来となる6.663円前後まで下値を切り下げる動きとなりました。
5日の米ジョージア州上院決選投票で民主党が勝利し、上院の多数派を握ると、バイデン次期政権の財政支出拡大への期待が高まり米国の長期金利が上昇。
連れてドルを買い戻す動きが強まりドル/ランド相場が下落しました。
また、南アフリカ国内では新型コロナウイルスの変異種が猛威を振るい、感染者・死亡者が急増。
ラマポーザ政権がロックダウン(都市封鎖)を強化するとの観測から同国の景気先行き不安が広がっています。
ただ、12日には米長期金利の低下とともに再びドルが下落。
ドル/ランド主導でランド/円も6.81円台へと反発しました。
注目ポイントは米追加経済対策
南アフリカの新型コロナの感染拡大がすぐに止まる公算は小さいと考えられます。
同国の財政出動の余地が小さい事も不安の種です。
そうした中、ランドの下値不安もくすぶり続けると見られ、ランド相場がこのまま下げ止まるかどうかはドルの動きにかかっていると言えそうです。
高金利・新興国通貨にとって米国の長期金利上昇とドル高は向かい風となります。
一方で、米長期金利低下とドル安は追い風となるケースが一般的です。
米国のバイデン次期大統領は、14日にも数兆ドル規模の追加経済対策を提案する予定となっており、これを受けた米長期金利とドルの動きがランド相場のカギとなりそうです。
来週までの南アフリカランド/円の見通し
予想レンジ
6.575~6.925円
基調
下値不安
来週までの注目ポイント
☆1/14 バイデン次期米大統領の追加経済対策
・主要国株価、国際商品価格
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