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ドル・円は下げ渋りか、英国・EU合意観測も変異種警戒でドル売り後退

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欧米市場オープニングコメント

「ドル・円は下げ渋りか、英国・EU合意観測も変異種警戒でドル売り後退」

24日の欧米外為市場では、ドル・円は下げ渋る展開を予想したい。英国と欧州連合(EU)との通商協議は合意に近づき、欧州通貨買い先行の見通し。ただ、新型コロナウイルス変異種のまん延などが警戒され、安全通貨のドルは売りが後退しそうだ。

英国とEUの通商協議は焦点の漁業権問題が決着する方向で、24日中の正式合意が期待されている。離脱移行期間の終了を目前に混乱が避けられる見通しとなり、前日は安心感から欧州通貨を中心に買いが先行。本日アジア市場もその流れが受け継がれ、欧米のクリスマス休暇に伴う休場で薄商いのなか、安全通貨のドルが売られやすい地合いとなっている。また、日経平均株価が堅調地合いを維持しており、日本株高を好感した円売りが欧州やオセアニアの通貨を押し上げ、ドル・円も103円半ばを中心に底堅く推移した。

この後の海外市場も薄商いで、方向感の乏しい値動きとなろう。ただ、英国ではコロナ変異種のまん延で広範囲にわたり制限措置が強化され、経済の減速を懸念したポンド売りが見込まれる。ユーロもそれに追随する可能性から、欧州通貨の失速がドル・円をサポートしよう。一方、トランプ米大統領が議会を通過した追加経済対策の部分修正を求めており、28日のつなぎ予算の期限切れに向け成立は不透明に。政府機関の一部閉鎖といった事態も想定され、ドル・円はドル売り後退により引き続き103円前半で下値が堅いとみる。

通貨別分析

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