いま最もホットな通貨ペアを日々ピックアップ!
その動向や見通し、注目材料をコンパクトにお伝えします。
12月16日(水)ドル/円
基調
波乱含み
目先の注目材料
・12/16 FOMC政策金利、FOMC経済金利見通し、パウエルFRB議長会見
・12/16 米11月小売売上高
・主要国株価、米長期金利
暁の急変動に注意、米FOMC
本日は米連邦公開市場委員会(FOMC)が金融政策を発表する。
0.00-0.25%の政策金利(FFレート誘導目標)および月額1200億ドルの資産買い入れについては変更なしの公算が大きい。
一方で資産買い入れについては、その規模を増減させる場合の具体的な数値目標を「新たなガイダンス」として発表する可能性がある。
具体的な数値目標はインフレや雇用に関するデータと見られ、例えばインフレ率が2.5%超、失業率が5%以下になるまで買い入れを続ける(規模を縮小しない)などと表明するものになると考えられる。
買い入れ規模縮小へのハードルが高いほど、あるいは規模拡大へのハードルが低いほどドルは売られやすくなるだろう。
足元のドル/円は、一時103円台前半へと下落するなど、リスクオンのドル安の流れに抗えない相場展開となっている。
FOMCがゼロ金利と資産買い入れの長期化を強調するようだと11月安値(103.18円前後)を下抜けて103.00円の節目を試しに行く事も考えられる。
ただ、多くの投資家は既にドルショート(売り持ち)を保有していると見られ、FOMCが「期待したほどハト派的ではなかった」と受け止められればドルを買い戻す動きが強まる可能性もある。
ドルの先安感は根強いものの、来週後半にはクリスマス休暇が控えており、ポジション調整の動きが出てもおかしくないタイミングであろう。
なお、FOMCの金融政策と経済・金利見通しは日本時間午前四時(28時)に発表され、パウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長の講演は四時半(28時30分)から行われる。
ドル/円は暁の急変動に注意が必要となりそうだ。
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