メキシコペソ/円(4時間足)
直近1週間のポイント
☆CPI下振れで利下げ観測
・余剰金買い上げ法案への不安
・法案先送りでペソ反発
足元のメキシコペソ/円は9カ月ぶり高値から反落
9日には5.284円前後まで上昇して3月以来の高値に並んだものの、メキシコ11月消費者物価指数が予想を下回る3.33%の伸びに留まると失速しました。
インフレ目標の上限である4%を4カ月ぶりに下回った事で、メキシコ中銀が利下げを再開するのではないかとの見方が一部に浮上しました。
また、メキシコ上院が、商業銀行が保有する余剰現金の買い上げを中銀に義務付ける法案を可決した事も不安視されました。
翌10日には中銀が「同法が成立すればリスクの高い業務を引き受ける事になり、外貨準備がリスクにさらされる恐れがある。通貨ペソを防衛する能力が低下しかねない」と批判を展開。
こうした中、ペソ/円は売り優勢の展開となり、15日には5.124円前後まで下落しました。
ただ、メキシコ下院が同法案の審議を先送りした事などから5.20円前後まで持ち直しました。
注目ポイントはメキシコ中銀の政策金利
17日にメキシコ中銀が政策金利を発表します。
インフレ鈍化による利下げ観測も一部にくすぶっていますが、政策金利は4.25%に据え置かれるとの見方が優勢です。
前回、中銀は声明で「今回の利下げ停止措置はインフレ率が目標水準に収束する道筋を確認するために必要な猶予を与える」との見解を示しました。
市場はこれを、少なくともあと数カ月はインフレ動向の様子見姿勢を続けると解釈した模様です。
今回も、政策金利とともに声明の内容に注目です。
その他、足元で堅調推移が続く原油価格の動向などにも注目です。
来週までのメキシコペソ/円の見通し
予想レンジ
5.075~5.300円
基調
底堅い
来週までの注目ポイント
☆12/17 メキシコ中銀政策金利
・主要国株価、国際商品価格
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