目次
▼30日(月)の為替相場
(1):中国製造業PMI 約3年ぶり高水準
(2):英EU通商交渉 一進一退
(3):独CPI 予想を下回る
(4):次期米財務長官にイエレン氏
(5):月末ロンフィクでドル買い戻しの動き
30日(月)の為替相場
期間:30日(月)午前7時00分~1日(火)午前6時55分 ※チャートは30分足(日本時間表示) 出所:外為どっとコム
(1):中国製造業PMI 約3年ぶり高水準
中国11月製造業PMIは52.1と市場予想(51.5)を上回り2017年9月以来の水準に上昇。同非製造業PMIも56.4と予想(56.0)を上回った。
(2):英EU通商交渉 一進一退
英国と欧州連合(EU)の通商交渉について、EU関係筋は前週末にロンドンで行われた交渉は「困難だった」とし、漁業問題や公正な競争条件などを巡る「見解の大きな相違」を埋められなかったと発言。また、EU外交官は12月2日もしくは3日までに合意が得られない場合、移行期間終了まで3週間となるため、EUは緊急措置を発動させる考えを示した。「企業の他、関税局などの政府当局は、合意が得られなかった場合、何に関税がかかるのか情報が必要になる」とし、「これまで緊急措置の発動は延期してきたが、これ以上は伸ばせない」と述べた。一方で、英国のユースティス環境相は「今週の交渉に進展があれば延長される可能性がある」との見方を示した。
(3):独CPI 予想を下回る
独11月消費者物価指数・速報値は前月比-0.8%、前年比-0.3%と、いずれも予想(-0.7%、-0.2%)を下回った。
(4):次期米財務長官にイエレン氏
米大統領選で勝利宣言を行ったバイデン氏は、次期財務長官に前米連邦準備制度理事会(FRB)議長のイエレン氏を正式に指名。イエレン氏は「全国民のためのアメリカンドリーム再建に力を尽くす」と表明した。
(5):月末ロンフィクでドル買い戻しの動き
月末のロンドン・フィキシングの前後で各通貨に様々なフローが交錯。ドル/円は強含んだ一方、ユーロ/円はユーロ/ドルの下落に連れて弱含んだ。全体としてはドルを買い戻す動きが目立った。
30日(月)の株・債券・商品市場
外為注文情報
本日の見通し
ドル/円の見通し:103円台のサポートを意識
昨日のドル/円は、月末特有のフローやポジション調整と見られるドル買い戻しの動きで反発。東京仲値後に103.83円前後まで下落したが、ロンドン・フィキシング後には104.40円前後まで反発した。本日は、12月入りした事でドル安の流れが再燃する可能性もあるが、対円で大幅なドル安が進む公算は小さいだろう。
ドルと円は同じ「安全通貨」に位置付けられており、市場センチメントが改善すればどちらも弱含む一方、悪化すればどちらも強含む傾向が強い。なお、11月はユーロ/ドルが約2.4%、ポンド/ドルが約2.9%上昇するなど、ドルの下落が顕著だったが、ドル/円は約0.3%の下落に留まった。対円ではドル安の進行度合いがきわめて緩やかだった事が改めて分かる。ドル/円の103.60-80円は強いサポートとして意識されそうだ。
注目の経済指標
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