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ドル・円は下げ渋りか、米金利低下で下押しも株安抑制なら円買い後退

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欧米市場オープニングコメント

「ドル・円は下げ渋りか、米金利低下で下押しも株安抑制なら円買い後退」

20日の欧米外為市場では、ドル・円は下げ渋る展開を予想する。米国での新型コロナウイルスの感染再拡大で、長期金利の低下を背景にドル売り圧力が続く見通し。ただ、追加経済対策への期待で株安が避けられれば、円買いは後退しそうだ。

世界的なコロナまん延を受け、リスクオフのムードが強まっている。特に、米国ではすべての州で新規感染者の増加が鮮明で、複数の州が制限措置の強化に乗り出した。このうちカリフォルニア州はほとんどの住民を対象に、向こう1カ月間にわたり夜間の不要・不急の外出禁止を発表した。前日の米新規失業保険申請件数から雇用情勢の悪化が示され、回復鈍化への懸念は増幅。米長期金利は下げ止まらず、ドル売りを誘発する要因に。本日アジア市場もその流れを受け継ぎ、主要通貨は対ドルで底堅く推移した。

この後の海外市場では引き続きコロナ感染状況が注視される。米国では新規感染者数が足元で急激に増加。来週には「感謝祭」を迎えるものの、消費の減退が見込まれるため景気減速は避けられない見通し。米長期金利の低下を手がかりとしたドル売りの流れは、なお続きそうだ。一方、今晩のユーロ圏の消費者信頼感指数が低調ならユーロ・ドルは下落基調に振れ、ドル・円をサポートしよう。また、米追加経済対策の与野党協議が近く再開する公算で、株安を抑えられれば円買いは後退し主要通貨を下支えしそうだ。

通貨別分析

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