いま最もホットな通貨ペアを日々ピックアップ!
その動向や見通し、注目材料をコンパクトにお伝えします。
11月10(火)メキシコペソ/円
基調
堅調
目先の注目材料
・主要国株価、米長期金利
・11/12 メキシコ中銀政策金利
8カ月ぶり高値
昨日の海外市場でメキシコペソ/円は5.236円前後まで上伸。
3月6日以来約8カ月ぶりの水準を回復した。
ペソ高の背景は、米製薬大手ファイザーが開発中のコロナワクチンに90%を超える予防効果が見られ、11月末には治験が完了する見込みと伝わった事だ。
これを受けて欧米市場で株価が急騰するなどリスク・オンの流れが強まると、大幅にペソ高・円安が進行した。
世界で10番目に新型コロナ感染者が多いメキシコにとっては、待望のワクチン開発と言えるだろう。
米国の次期大統領にバイデン氏が就任する事が本決まりとなれば、ペソ/円は5円台後半に向けた一段高も見込めそうだ。
ただ、12日にメキシコ中銀金融政策決定会合が予定されており、政策金利を4.25%から4.00%に引き下げるとの予想が優勢となっている。
利下げがペソの重しになる可能性もあるため、目先の動きには注意が必要だろう。
もっとも、メキシコ中銀は前回の会合で利下げサイクルの終了が近い事を示唆した。
仮に12日の会合で政策金利を4.00%に引き下げても、同時に利下げ打ち止めを示唆すれば、ペソはむしろ上昇しても不思議ではないだろう。
足元のペソ/円相場は、6月高値(5.105円前後)を上抜けた事で上昇トレンドに入ったと見られるが、最終判断は12日のメキシコ中銀金融政策決定会合を終えるまで待つ事にしたい。
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