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「ドル/円、ドル安主導で8カ月ぶり安値」 外為トゥデイ 2020年11月6日号

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目次

▼5日(木)の為替相場
(1):英マイナス金利報道でポンド売り
(2):豪貿易収支 予想を上回る
(3):BOE政策 観測を下回りポンド買い戻し
(4):バイデン氏優位 人民元高でドル全面安
(5):FOMC政策現状維持 議長は慎重姿勢

▼5日(木)の株・債券・商品市場&外為注文情報

▼ドル/円の見通し:
乱高下する可能性も

▼本日の注目イベント

5日(木)の為替相場

f:id:gaitamesk:20201106095706p:plain期間:5日(木)午前7時10分~6日(金)午前6時55分 ※チャートは30分足(日本時間表示) 出所:外為どっとコム

(1):英マイナス金利報道でポンド売り

「英中銀(BOE)はこの日の金融政策委員会(MPC)で資産買い入れプログラムを最大2000億ポンド拡大する可能性がある」、「BOEはマイナス金利の導入を検討している模様」などと、英紙が相次いで報じた。これを受けてポンドは売りが強まった。

(2):豪貿易収支 予想を上回る

豪9月貿易収支は56.30億豪ドルの黒字となり、黒字額は予想(37.00億豪ドル)を上回った。

(3):BOE政策 観測を下回りポンド買い戻し

BOEは政策金利を0.10%に据え置いた一方、資産買い入れプログラムの規模を7450億ポンドから8950億ポンドへと拡大した。ただ、観測報道の内容ほど強力な緩和措置ではなかったため、BOEの発表後はポンドを買い戻す動きが強まった。

(4):バイデン氏優位 人民元高でドル全面安

米大統領選は開票作業が遅れているもののバイデン氏優位との見方から、オフショア中国人民元の対ドル相場が上昇。バイデン氏はトランプ氏ほど強硬な対中通商政策を採らないと見られている。人民元高・ドル安の進行とともにドルが全面的に下落。ドル/円はストップロスを巻き込みながら103円台へと下落した。クロス円はストレートドルの上昇とドル/円の下落に挟まれて小動きとなった。

(5):FOMC政策現状維持 議長は慎重姿勢

米連邦公開市場委員会(FOMC)は大方の予想通りに金融政策の据え置きを発表。FF金利の誘導目標レンジを0.00-0.25%に維持。資産購入額も現在の月1200億ドルで維持した。声明では「経済活動と雇用はここ数カ月で持ち直したが、年初の水準を大きく下回ったまま」との認識を示した上で「経済の道筋は、ウイルスの行方に著しく左右されるだろう」とした。その後の記者会見でパウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長は「見通しは極めて不透明であり、新型コロナの感染ペース加速は特に気がかりだ」、「状況悪化なら新たなファシリティ検討の可能性も」などと慎重姿勢を示した。

5日(木)の株・債券・商品市場&外為注文情報

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ドル/円の見通し:乱高下する可能性も

昨日のドル/円は、約8カ月ぶりに103円台へと下落した。米大統領選のバイデン氏勝利と米上院選の共和党勝利を織り込む形で世界的に株価が上昇する中、ドルが全面安の展開。ドル/円は欧州市場で104円台を割り込むと、NY市場では103.44円前後まで下値を切り下げた。リスクオンの中でのドル安・円高進行には違和感もあるが、足元の市場は米大統領選を踏まえてドル主導で動いている。円と同じ安全通貨に位置付けられるスイスフランも昨日はドルに対して大きく上昇した。

こうした「ドル相場」の中で、本日は米10月雇用統計が発表される。ドル売り材料には市場が敏感に反応しやすいと見られ、非農業部門雇用者数の伸びが予想を下回れば、ドル/円は昨日の安値を下回る可能性が高まろう。 もっとも、米大統領選は法廷闘争に発展しかねない情勢で、バイデン氏の勝利はすんなり決まらない可能性がある。週末を控え、米雇用統計がまずまずの結果ならドルが一旦買い戻されてもおかしくないだろう。いずれにしても、ドル/円は本日も荒っぽい相場展開が続きそうだ。

本日の注目イベント

f:id:gaitamesk:20201106092951p:plain※発表時刻は予告なく変更される場合があります。また、予定一覧は信憑性の高いと思われる情報を元にまとめておりますが、内容の正確性を保証するものではございませんので、事前にご留意くださいますようお願いいたします。