目次
▼14日(水)の為替相場
(1):英EU通商交渉継続へ ポンド反発
(2):米PPI いずれも予想を上回る
(3):米経済対策後退で株安・円高
(4):欧州コロナ再拡大 仏で外出禁止令も
14日(水)の為替相場
期間:14日(水)午前6時10分~15日(木)午前5時55分 ※チャートは30分足(日本時間表示) 出所:外為どっとコム
(1):英EU通商交渉継続へ ポンド反発
「英国は欧州連合(EU)が通商合意成立に向け最後の努力をする用意があると示唆する限り、ジョンソン首相が期限に設定した15日を過ぎても交渉を続ける見通し」とする関係者のコメントが伝わるとポンドが反発。なお、英・EUの通商交渉の不透明感を背景に一時135.66円前後まで下落していたポンド/円は、その後137.32円前後まで上昇した。
(2):米PPI いずれも予想を上回る
米9月生産者物価指数は前月比、前年比ともに+0.4%と、予想(いずれも+0.2%)を上回った。食品とエネルギーを除いたコア指数も前年比+1.2%と予想(+1.0%)を上回った。
(3):米経済対策後退で株安・円高
ペロシ米下院議長と会談したムニューシン米財務長官が「選挙前に何か成し遂げる事は難しい」と述べた事で、新型コロナ対応の追加経済対策が大統領選までに纏まるとの期待が後退。NYダウ平均がマイナス圏に沈むなど米国株が下げに転じると、豪ドル/円を中心にクロス円に下落圧力がかかった。ドル/円はストレートドルでドルを買い戻す動きが強まった影響もあって、節目の105.00円を前に下げ渋った。
(4):欧州コロナ再拡大 仏で外出禁止令も
新型コロナウイルスの感染が拡大しているフランスのマクロン大統領は、パリなどの主要都市を対象に夜間外出禁止令を発動。少なくとも4週間に渡り夜9時から朝6時までの不要不急な外出を禁止した。ドイツも、メルケル首相が「パンデミックの深刻なフェーズにある」として夜11時以降のバー・レストランを閉鎖する事を発表した。
14日(水)の株・債券・商品市場&外為注文情報
ドル/円の見通し:再び105円の攻防に
昨日のドル/円は、105.20円前後のサポートを下抜けて一時105.04円前後まで下落した。ドル安基調が続く中、105.00円の攻防が本日の焦点となりそうだ。本日は5・10日とあって東京市場では底堅い展開が見込まれるが、戻りが限られるようなら海外市場で改めて下値を試す可能性もあろう。
ただ、105.00円はこれまでも何度か攻防戦が繰り広げられた「節目」の水準だ。これまでは、一時的に割り込んでも比較的早く回復するケースが多かった。今月2日には105円割れに大口のドル買いが観測された事で104.94円前後を安値として急反発する場面もあった。今回も、投機筋が買い戻しに動けば105円台後半へと反発する事になるだろう。
本日及び明朝の注目イベント
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