目次
▼9日(金)の為替相場
(1):中国元高設定でドル安・元高進行
(2):英鉱工業・GDP 予想を下回る
(3):トランプ経済対策拡大発言で株高・ドル売り
9日(金)の為替相場
期間:9日(金)午前6時10分~10日(土)午前5時55分 ※チャートは30分足(日本時間表示) 出所:外為どっとコム
(1):中国元高設定でドル安・元高進行
中国人民元の対ドル基準値が連休前の9月30日よりドル安・元高水準に設定され、取引開始後には一段とドル安・元高が進行。上海株も高寄り後に一段高となった。なお、中国9月財新サービス業PMIは54.8と市場予想(54.3)を上回った。
(2):英鉱工業・GDP 予想を下回る
英8月鉱工業生産は前月比+0.3%と予想(+2.5%)を大幅に下回った。英8月貿易収支は90.10億ポンドの赤字とおおむね予想通り(予想:91.00億ポンドの赤字)だった。英8月国内総生産(GDP)は前月比+2.1%に留まり、予想(+4.6%)に届かなかった。
(3):トランプ経済対策拡大発言で株高・ドル売り
トランプ米大統領は「米景気対策案についての交渉は進んでいる」「民主党案よりも大規模な経済対策案を望む」などと発言。その後、トランプ大統領は民主党のペロシ下院議長に対し、1.8兆ドル規模に引き上げた経済対策案を提示した事も伝わった。民主党案の2.2兆ドルとの隔たりが小さくなった事を好感して米国株が一段高となる中、クロス円は上昇。一方、ドル/円はリスクオンのドル売りが円売りを上回る形で下落した。
9日(金)の株・債券・商品市場&外為注文情報
ドル/円の見通し:動意薄の展開か
9日のドル/円は終値ベースで約0.4%下落。米国の追加経済対策が近くまとまるとの期待などから、NY市場で株高・ドル安の流れが強まり、クローズ間際には105.58円前後まで下落した。もっとも、ドル以外の通貨に対しては円も売り優勢で、クロス円は豪ドル/円を筆頭に軒並み上昇した。円は、リスクオンのドル売りに最も耐性がある通貨と言えるだろう。このため、ドル/円が続落して105.00円に再び接近する公算は小さいと見る。
本日は米国がコロンブスデーの祝日につき動意薄の展開が予想されるが、9日の下落の反動で106.00円付近まで持ち直してもおかしくないだろう。
本日の注目イベント
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