目次
▼25日(金)の為替相場
(1):欧州コロナ第2波懸念でドル買い転換
(2):英首相報道官 EU交渉楽観発言でポンド上昇
(3):米耐久財受注 予想を下回り大幅鈍化
25日(金)の為替相場
期間:25日(金)午前6時10分~26日(土)午前5時55分 ※チャートは30分足(日本時間表示) 出所:外為どっとコム
(1):欧州コロナ第2波懸念でドル買い転換
アジア株が総じて堅調に推移する中、リスク選好のドル売りが優勢となりドル/円は105.20円台に小緩んだ。一方、クロス円は豪ドル/米ドルなどのストレートドルの上昇を支えに底堅く推移した。しかし、欧州市場に入りドイツ株やフランス株が新型コロナ第2波への懸念などで弱含むとドル買いに転換。ドル/円がじり高となった一方、クロス円は反落した。
(2):英首相報道官 EU交渉楽観発言でポンド上昇
翌週に行われる英国と欧州連合(EU)の通商交渉・最終ラウンドを前に英首相報道官が「EUとの通商合意に向けて熱心に取り組んでいる」「来週の交渉に期待している」などと発表。これを受けて一時ポンドが上昇したが長続きしなかった。なお、EUは英国に対し、通商交渉を10月の期限までに進展させたいのであれば、EUの主要な要求のうちいくつかを受け入れる必要があると通告した事が関係者の話として伝わった。
(3):米耐久財受注 予想を下回り大幅鈍化
米8月耐久財受注は前月比+0.4%と市場予想(+1.5%)を下回り、7月(前月比+11.7%)から大幅に鈍化した。なお、輸送用機器を除いた受注も+0.4%(予想:+1.0%)に留まった。ただ、民間設備投資の先行指標とされるコア資本財(非国防資本財から航空機を除く)の受注は前月比+1.8%と予想(+1.0%)以上の伸びとなった。
25日(金)の株・債券・商品市場&外為注文情報
ドル/円の見通し:
買い戻し優勢の流れに
25日のドル/円は終値ベースでは約0.1%の小幅高。この日もドルを買い戻す動きが続き、一時105.70円付近まで上昇して5日続伸となった。月末・四半期末に向けて持ち高調整のドル買いが出やすい地合いと見られ、月末スポット応当日の本日もドル/円は堅調を維持しそうだ。なお、9月22日時点のIMM通貨先物では対円や対ユーロでドルショートが再拡大しており、依然としてドルには買い戻しの余地があると考えられる。
ドル/円は、24-25日に下げどまった105.20円台が本日も下値支持として機能しそうだ。一方、上値のメドは日足一目均衡表の雲の下限(105.97円前後)となるが、これを超えて節目の106.00円を突破できれば上昇に弾みが付くことも考えられる。
本日の注目イベント
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