いま最もホットな通貨ペアを日々ピックアップ!
その動向や見通し、注目材料をコンパクトにお伝えします。
9月23日(水)ユーロ/ドル
基調
上値重い
目先の注目材料
・仏・独・ユーロ圏9月製造業/サービス業PMI
・主要国株価、国際商品価格
下値警戒ムード継続へ
欧州では9月に入りフランスやスペインで新型コロナウイルスの感染が再拡大しており、一部で外出制限などの規制を再強化する動きが出ている。
これと歩調を合わせるようにユーロが下落しており、ユーロ/ドル相場は1日の1.20103ドル前後をピークに反落。
本日は1.16748ドル前後まで下値を広げ、7月27日以来の安値を付けている。
また、欧州中銀(ECB)のラガルド総裁は21日、「現在の環境が不透明な事から、中期的なインフレ見通しへの影響という点において、為替レートの動向など今後入手する情報は非常に慎重な分析が求められる」とした上で「理事会は引き続き、全ての政策手段を適切に調整する用意がある」と発言。
ECBの追加緩和期待が浮上した事もユーロの重しとなっているようだ。
こうした中、本日はフランス、ドイツ、ユーロ圏の9月製造業及びサービス業PMIが発表される。
PMIは欧州の景況感をみる上での重要指標と位置付けられており、市場予想は独製造業が52.5、同サービス業が53.0(8月:52.2、52.5)などとなっている。
フランスやユーロ圏でも概ね前月並みの水準を維持すると見込まれている。
9月PMIは、スペインやフランスの期制再強化の前に調査が行われたため、あまり影響を受けないと考えられている模様だ。
このため、PMIが予想より多少良好でも市場は「感染再拡大前の数字」として好材料視しない公算が大きい。
一方、予想より弱い内容なら「景気先行き不透明感」が増したとして悪材料視されやすいだろう。
足元のユーロ/ドル相場は下値警戒ムードが継続しやすい地合いと言えそうだ。
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