目次
▼22日(火)の為替相場
(1):英国 制限措置再導入へ
(2):エバンズ総裁利上げ言及でドル買い
(3):EU首脳会議 10月初めに延期
(4):パウエルFRB議長 追加支援発言
22日(火)の為替相場
期間:22日(火)午前6時10分~23日(水)午前5時55分 ※チャートは30分足(日本時間表示) 出所:外為どっとコム
(1):英国 制限措置再導入へ
ベイリー英中銀(BOE)総裁が「英国の回復はかなり急速だが、回復は非常に不均一」「英経済をサポートするためなら何でもする」としながらも、「マイナス金利を含め、利下げの余地は非常に厳しいとみている」と述べた事でポンド/円は133.00円台まで下落したのち急反発するなど神経質な反応を見せた。なお、この日ジョンソン英首相は、再び感染が拡大している新型コロナウイルス対策として、国民に在宅勤務を再要請した他、バー・レストランの営業を22時までに制限すると発表。これらの措置は6カ月ほど続く公算が大きいとした。
(2):エバンズ総裁利上げ言及でドル買い
シカゴ連銀のエバンズ総裁は講演で「インフレ率が『平均2%』になり始める前に利上げを開始する事はあり得る」と発言した事が伝わるとドル買いに弾みが付いた。なお、エバンズ総裁は「インフレ目標の『平均(2%)』が何を意味するのか、依然として協議の余地がある」と述べた。
(3):EU首脳会議 10月初めに延期
ミシェル欧州連合(EU)大統領が、新型コロナウイルス陽性者と接触したとして自己隔離を余儀なくされたため、24-25日に予定されていたEU首脳会議は10月1-2日に延期される事になった。
(4):パウエルFRB議長 追加支援発言
パウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長は、下院で証言を行い「米国経済は回復基調にあるが、依然として不透明」「FRBは引き続き必要とされる期間、あらゆる政策手段を講じることにコミット」「金融だけでなく財政支援も必要」などと発言した。
22日(火)の株・債券・商品市場&外為注文情報
ドル/円の見通し:戻りを試す展開か
昨日のドル/円は、NY市場でドルを買い戻す動きが強まると一時105円台を回復。104.00円前後まで下ヒゲを伸ばした前日の陽線で底打ち感が広がる中、シカゴ連銀のエバンズ総裁が将来的な利上げに言及した事などを受けて105.08円前後まで上昇した。
本日は、連休明けの本邦勢の買いなどを支えにひとまず戻りを試す展開になりやすいと見るが、8月に下値支持として機能した105.10-20円付近が上値抵抗に変化している可能性もある。この水準が戻りの「第一関門」であり、まずは攻防の行方に注目したい。この水準を超えられなければ104円台半ばまで押し戻される事になろう。なお、戻りの「第二関門」は20日移動平均線が通る105.60円台となる。少なくともこれを超えない限り、強気転換は難しそうだ。
本日及び明朝の注目イベント
※発表時刻は予告なく変更される場合があります。また、予定一覧は信憑性の高いと思われる情報を元にまとめておりますが、内容の正確性を保証するものではございませんので、事前にご留意くださいますようお願いいたします。