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ドル/円:一段の下落リスクに注意。ドルの戻り売り方針継続。

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ドル/円:一段の下落リスクに注意。ドルの戻り売り方針継続。

日足は値幅の小さい陰線が5手連続しており、この間に9/16の日足が105円台を維持出来ずに終えており、新たな下落リスクが生じている。個々の足が下げエネルギーの強いものではないことや、9/10に付けた106.30から先週末の104.30(安値104.27)まで戻りのないまま既に200ポイントの下落を見ており、ドル/円の短時間での一相場(180銭~220銭)のターゲット内に入り込んでいることから、このまま続落した場合は下値を攻めきれず小反発に転ずる可能性も高いと見ている。一方で、日足、週足ともに105円台を維持出来ずに終えており、新たな下落リスクが生じていることから、大幅な反発は期待出来ず、基本戦略はドルの戻り売り方針が有効と見ている。短期トレンドは106.50超えで終えない限り変化しない。またこの場合でも中期トレンドが弱いことや、日足、週足ベースで見た強い抵抗が107.00超えに散在しており、ドル急伸にも繋がり難い。逆に104円割れを見た場合は新たな下げトレンド入りの可能性が高くなり、今後のドルの反発余地が一段と限られ易くなる。日足の上値抵抗は105.00-10、105.40-50、106.00~106.20に、下値抵抗は104.10-20、103.10-20、102.40-50にある。21日移動平均線は105.84に位置しており、反発に転じてもこれを上抜けきれない可能性が高くなっている。また、120日、200日線も106.91と107.74にあり、上値を抑え込んだ状態にある。 一方直近の週足は、実体のやや大きい陰線が出ており、この足が、3月に付けた101.19と4月に付けた104.19を結ぶサポートラインを下抜けて越週しており、短期トレンドに変化が生じている。104.00-10に横サポートがあるが、強いものではないのでこれを割り込んだ場合は一段のドル下落に繋がり易くなる。今週の週足の上値抵抗は105.40-50、106.10-20、107.00-10に、下値抵抗は104.00-10、102.20-30、101.10-20にある。31週、62週移動平均線は107.25と107.75に位置しており、中期トレンドは“ドル弱気”の流れにある。 今週の戦略は、ドル売りは105.30-40で戻り売り。吹き値があった場合の上値余地を105.80近辺まで見ておく必要がある。損切りは106.30で一旦撤退するか、深い場合は短期トレンドを“ニュートラル”な状態に戻す、106.60に置く必要がある。ドル買いは今週いっぱい様子見か104.10-20の押し目を軽く拾って103.80で浅めに撤退。 上値は、104.70-80に抵抗が出来ているが、これをクリアした場合は105.00-10、105.30-40、105.70-80、106.00-10にある強い抵抗をどこまでクリア出来るかトライする動きへ。全てをクリアしきれない可能性も高く、105円台の戻りは売り場となろう。下値は、104.20-30、104.00-10にやや強い抵抗があるが、104円割れを見た場合は103.60-70、103.10-20、102.80-90、102.50-60、102.20-30、102.00-10にある抵抗をどこまで切り崩せるかトライする動きへ。

ドル/円【日足】期間:2020/01/16~2020/09/18(移動平均線は21、120、200日、以下日足は同様)

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ドル/円【週足】期間:2017/08/04~2020/09/18(移動平均線は31、62週、以下週足は同様)

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ユーロ/円:短期トレンドに変化。ユーロの戻り売り方針で。

直近の日足は小陰線で終えており、単体では下げ余力に欠けるものであることから、週初の下値攻めに限りがありそうだ。しかし、9/8の陰線が5/6に付けた114.43を基点として下値を切り上げる流れから下抜けて終えており、短期トレンドに変化が生じている。さらに125.00-10にあった下値抵抗を9/16の陰線が下抜けて終えており、一段の下落リスクが生じている。中期トレンドが強い状態にあることから、ユーロ急落にも繋がり難く、上下動を繰り返す展開が予想されるが、トレンドが変化して間もないことから、目先はユーロの戻り売り方針が有効と見る。短期トレンドは125.50超えに実体を戻せば下値リスクが若干後退するが、126円台を回復して終えない限り下値リスクを残すことになる。また、実体を126円台に戻した場合でも、週足の抵抗が127.10-20にあることや、長期的な上値抵抗が128~130円ゾーンに控えており、ユーロ急伸にも繋がり難いと見ている。一方で120円台には中期的な下値抵抗があり、調整的な押しに留まるなら120円を大きく割り込まない可能性が高い。日足の上値抵抗は124.20-30、124.90-00、125.40-50に、下値抵抗は123.50-60、123.00-10、122.00±10銭にある。21日移動平均線は125.31にあり、この下に入り込んで短期トレンドは“ユーロ弱気”の流れに入っているが、120日、200日線は、121.25と120.86に位置しており、中期トレンドが強い状態にあることを示している。 一方直近の週足を見ると、安値圏で引ける大陰線が出ており、この足が5月に付けた114.43を基点として下値を切り下げて来たサポートラインから完全に下抜けて越週しており、短期トレンドに変化が生じている。短期トレンドが変化して日が浅いことから、少なくとも今週中は反発余地が限られる可能性が高く、短期戦略はユーロの戻り売り方針が有効と見る。一方で、2018年2月に付けた137.50を基点として上値を切り下げて来た中期的なレジスタンスラインを今年7月に上抜けており、中期トレンドに変化が生じていることから、現在の下げが調整的な押しに留まるなら、前述の137.50を基点とするトレンドラインの下値抵抗ポイントである120.00-10を大きく下抜けない可能性が高い。今週の週足の上値抵抗は125.40-50、127.10-20に、下値抵抗は122.30-40、121.00-10、120.00±10銭にある。31週、62週移動平均線は120.84と120.33でゴールデンクロスしており、中期トレンドは“ユーロ強気”の流れに入っている。 今週の戦略は、ユーロ買いは今週いっぱい様子見か、可能性がやや低いと見るが、120.00-10以下があれば押し目買い。損切りは118.80で一旦撤退としたい。売りは124.20-30で戻り売り。吹き値があった場合の上値余地を124.80近辺まで見ておく必要がある。損切りは下値リスクが軽減される125.60に置く必要がある。 上値は、124.20-30に軽い抵抗が、124.70-80、124.90-00、125.40-50に強い抵抗があり、全てをクリアするには力不足と見るが、125.50超えで終えた場合は日足の形状が改善して126円トライの動きが強まり易くなる。この場合でも126.00-10に日足の抵抗が、127.10-20に週足の抵抗が控えており、ユーロ急伸にも繋がり難い。下値は、前日の値動きの中で123.50-60にやや強い抵抗が出来ており、何度か失敗する可能性が高いが、割り込んで終えた場合は下値余地がさらに拡がり易くなり、123.00-10、122.50-60、122.30-40、122.00±10銭、121.40-50、120.90-00にある下値抵抗をどこまで切り崩せるかトライする動きへ。続落した場合でも、122.00以下の売りは、売り残さず利食いをこまめに入れる戦略で。(川合 美智子)

ユーロ/円【日足】期間:2020/03/03~2020/09/18(移動平均線は21、120、200日) ユーロ/円【週足】 

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